映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2011-01-01から1年間の記事一覧

1964年、人気の映画監督は?

<私の映画遍歴9 大学生時代>受験勉強と映画三昧を両立させた浪人生活が終わり、1964年4月、大学生活が始まった。 私自身が世間知らずなのか、大学には実に個性的な学生が数多くいることに正直驚いた。映画好きの仲間で、話題となるのは、外国映画では、 …

「カンフー・パンダ2 3D日本語吹替版」

子供向けアニメだと、あなどってはいけない。 スピードあるカンフーアクション、自在なカメラワーク、味わい深い背景、なにより3D効果十分な映像満載。 この映画は、映画館で、3Dで、観なくてはいけない。 大人も十分楽しめるので、お孫さんと観るのが最…

この1週間

年金生活の毎日。 この1週間は、19日 落語鑑賞 20日 ゴルフ 21日 麻雀 22日 カルチュアー教室 & スポーツクラブ 23日 美術館 & 1万歩ウオーキング゙ 24日 コントラクト・ブリッジ試合 & スポーツクラブと毎日お出かけだが、「ツリー・オブ・ライフ」に大感激したの…

三遊亭圓歌の芸「納涼名選会」

82歳となる三遊亭圓歌の評判が良いので、上野・鈴本演芸場へ「納涼名選会」昼の部に行って来た。 最初の落語、真打ちになったばかりという三遊亭鬼丸が、小田急線電車内のトラブルの新作で笑わせ、一気に盛り上がり、三遊亭若圓歌、古今亭菊之丞、柳亭市馬…

傑作だ! 「ツリー・オブ・ライフ」

神々しいまでの詩的で美しい映像美の傑作「ニュー・ワールド」から5年。 大好きなテレンス・マリック監督の最新作が待ちどおしかった。 だから公開日当日その第1回目10:00上映で観てきた。 これほど期待して観る映画はめったにはないが、 映画は期待どおり…

「カーズ2 3D日本語吹替版」

ピクサー・スタジオが作った長編アニメ第1作「トイ・ストーリー」を観たとき、おもちゃに感情を吹き込み、キャラクターの立体的な表現に、”これがCGアニメか!”と驚嘆した。以来、ピクサー長編アニメの全11作品をリアルタイムで観てきた。 毎回新鮮な驚…

「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 3D字幕版」

1969年のアポロ11号月面着陸がトランスフォーマー探索だった(ダークサイド・ムーン)という奇抜なアイディアで始まり、これは面白そう!と、ワクワクして観た。 物語の進行は無駄なくテンポ良く進み、戦闘場面へと。 この戦闘場面が、スケールが大きく、す…

「コクリコ坂から」の時代、1963年

<私の映画遍歴8 受験時代>「コクリコ坂から」の時代、1963年(昭和38年)は、私の大学受験時代。その頃は映画ばかり観てのいたので、当然むくいか。3月、希望の大学受験に失敗した。 合格発表の当日、不合格を確認した帰り道に観たのが、黒澤明監督「天国…

追悼 小松左京さん

SF作家の小松左京さんが亡くなった。映画「コクリコ坂から」で描いていた1963年当時、私は兄が購読していた雑誌「SFマガジン」を読んでいて、アメリカのSFの面白さにはまっていた。だが、日本人作家たちも負けていない。とにかく幅広いジャンルで、”これ…

「コクリコ坂から」

舞台は1963年の横浜。高校生ふたりの純愛物語。 東京オリンピック前年で、高度成長期。時代の空気は、よくわかる。 私も当時は、映画と同じ高校生だった。男女共学の高校では、私はフォークダンスで好きな女性の手を握ったときに声もかけられなかった。 映画…

ブログ 引越してきました

2006年1月から「筆致刻久」という筆名ではじめた「映画は時代を映す鏡」いうブログ。そのサービスを受けてきたブロバイダーから、九月末日でサービス終了との突然の通告があり、びっくり。 そこで、評判のよい「はてなダイアリー」へと引越ししてきました。…

中村吉右衛門さん人間国宝に

中村吉右衛門さんが人間国宝に選ばれたという嬉しいニュース。テレビシリーズ「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵役でおなじみ。 私と同じ年生まれというひいきでもないが、今歌舞伎界では一番の役者だと思っている。好きな演目は、「籠釣瓶花街酔醒 」。 これは内田…

「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」

避暑をかねて映画館へ、初日に3D字幕版を観てきた。 このヒットシリーズ映画も終焉を迎え、文字どおりハリー最後の冒険を描く。 魔法界の大バトルに決着がつくスケールの大きい展開。 だから3D上映が、ふさわしい。しかもこれまでの登場人物が勢ぞろいで、…

「ツリーオブライフ」予告編

映画館で「ツリーオブライフ」の予告編を観た。短い時間でも、すごい映像に驚嘆した。 さすがテレンス・マリック監督作品だけあって、並みの映像ではないぞ。 残念ながらパソコンではすごさはわからない。是非、劇場で!この記事の「テレンス・マリック」を…

「アリス・クリードの失踪」

”ここには3人と、1発の銃弾、 そして”嘘”が散らばっている。”この手の映画は、情報は少ないほど楽しめる。だから私も「登場人物は3人だけの評判がいいサスペンス映画」ということだけの情報で観に行った。評判どおり、面白かった。これから観たい人は、以…

「SUPER8/スーパーエイト」

タイトルの「スーパー8」とは、家庭用8ミリ映画の規格のこと。8ミリ映画とは、なつかしい!私は学生時代にコマ撮りしてアニメ作品まで作っていた。 当時の8ミリ映画規格は、「ダブル8」方式で、16ミリ幅フィルムの半分の幅を交互に使って往復撮影を行なっ…

「127時間」

この映画の予告編あるいは広告により観客は”実話”の映画化と知らされている。主人公は閉じ込められても「127時間」後に救出されることが、はじめからわかっている。だから映画観客の興味は、どうやって救出されたのか?ということにつきる。大自然の峡谷に、…

歌舞伎鑑賞教室「義経千本桜・河連法眼館の場」

6月の国立劇場は、歌舞伎鑑賞教室「義経千本桜・河連法眼館の場」。この歌舞伎鑑賞教室は、高校生の団体が1階座席を占めることが多いので私はいつも団体の居ない2階席を購入している。一般1等席で3800円と安価で、時間も2時間強と、気楽に楽しめるのがい…

「プリンセス トヨトミ」

原作者である万城目学のデビュー小説「鴨川ホルモー」を読んで、すっかりマキメ・ワールドにはまった。京都を舞台に、千匹のオニを操りながら他校の大学生と戦う青春ものなのだが、奇想天外な展開がとにかく面白ろかった。2作目の小説「鹿男あをによし」は…

「岳 −ガク−」

映画の原作である石塚真一のマンガが数ページ読める宣伝用チラシをもらう。山をこよなく愛する明るい青年が主人公で、この島崎三歩という役柄が小栗旬にぴったりのキャラなのだ。これで、この映画は成功したといえる。片山修監督は、「花より男子」や「女帝…

「八日目の蝉」

映画の原作である小説を読んで、これは角田光代の代表作になると確信した。NHKのテレビドラマ化では、母性に忠実に生きる檀れいの演技が光っていた。そして、今回の映画化でも、ふたたび感動した。小説ともテレビドラマとも違っている点は、大学生となった恵…

文楽 「源平布引滝」襲名公演

国立劇場5月文楽公演・第一部に行く。竹本綱大夫改め九代目竹本源大夫、鶴澤清二郎改め二代目鶴澤藤蔵という世襲制ではない文楽の世界では珍しいらしい親子同時襲名披露口上がある。舞台には、大夫・三味線での人間国宝4名全員が揃う。挨拶は住大夫で始ま…

傑作だ!「ブラック・スワン」

「白鳥の湖」の主役に抜擢された純真なバレリーナがひとり二役の官能的な黒鳥(ブラック・スワン)を表現できない苦悩。彼女を狂気に追い詰めるのは、母親?、演出家?、ライバル?、それとも自分自身?・・・エンドタイトルの最後まで、次はどうなるのか、…

「ダンシング・チャップリン」

銀座テアトルシネマは、いまだに満席。前回は上映40分前で売り切れだったので、今回は1時間前に行き、どうにか座席を確保。「黄金狂時代」「モダン・タイムス」「ライムライト」「キッド」「犬の生活」など、チャップリンの名場面が、ルイジ・ボニーノと草刈…

「悲しみのミルク」

題名の「悲しみのミルク」とは、母乳から母の苦しみを子に受け継ぐという貧しい村の言い伝え。その苦しみから再生する女性の物語だ。南米ペルーの映画。あまり知らない国の映画を観る魅力は、その国の歴史や文化にふれることができることだ。ペルーの歴史や…

「ガリバー旅行記 3D<日本語吹替版>」

あのジャック・ブラックが製作総指揮・主演した3D映画ということだけで観たくなった。監督は、巨大化したヒロインが活躍する「モンスターVSエイリアン 3D」のロブ・レターマン。となると、これは、”ひょっとして、大穴作か”という期待半分で鑑賞。最近では珍…

帝劇ミュージカル舞台「レ・ミゼラブル」

ロンドンミュージカル「レ・ミゼラブル」の25周年記念コンサート(衛星中継版)を、映画館で観て、ミュージカルのパワーに圧倒され、打ちのめされた。その後、私はロンドン・オリジナルキャストによるCDを購入し、WOWOWで再度25周年記念コンサート版を録画して…

「冷たい熱帯魚」

「エロい」、「グロい」、「悪趣味」で、R18+(18歳未満禁止)指定、「万人には絶対薦められぬ映画」といわれた作品。見逃していたが、もう最終上映日が来てしまい、あわてて映画館へ。確かに、登場する二人の妻はエロく、死体処理場面はグロい。実際…

「SOMEWHERE」

映画というのは虚構の世界で、作りもの。それが興味深く、面白いのだが、この映画には”虚構”とか”作りもの”という感覚がない。あくまで”自然体”なのだ。そういう、ちょっと不思議な感覚が体感できる映画。ハリウッドの映画スター、マルコ(スティーヴ・ドー…

山田洋次が選ぶ日本映画100選 「二十四の瞳」

今週から「山田洋次が選ぶ日本映画100選」がNHKBSで始まった。最初が「東京物語」(小津安二郎監督 1953年)、次が「二十四の瞳」(木下恵介監督 1954年)。この日本映画の傑作2本が、”デジタル・リマスター版”での放映なので嬉しい。「二十四の瞳」を観た…