映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本美術の鑑賞方法が変わる<プライスコレクション・若冲と江戸絵画展>

アメリカのジョー・プライスが、当時の日本では見過ごさらされていた若冲、芦雪などの600点の江戸絵画を収集。 そのコレクションのなかから101点が日本に来た。 東京国立博物館で「プライスコレクション・若冲と江戸絵画展」を観てきた。 今回の展覧会…

痛快 群ようこ ワールド

古書店の「BOOK OFF」で、一冊100円コーナーを見ていたら、「群ようこ」の本がたくさんあった。 「群ようこ」といえば、私のお気に入り映画「かもめ食堂」の作者ではないか。 この作者の本は、これまで読んだことがなかったが、「100円なら、まあいい…

カーズ <大人のためのアニメ>

映画「カーズ」は、ディズニーがピクサーを買収(←クリック)した後の、満を持してのピクサー製アニメである。 監督は、ピクサーといえばもうおなじみのジョン・ラセター。 今回は、題名どおり自動車が主役。 車種が人物像を表現し、ほんとに多くの車種が登場す…

ダ・ヴィンチ・コード

莫大な宣伝費を投入、日米同時公開、拡大先行オールナイト興行、最大の上映スクリーン数、主演スター来日、等ハリウッド映画の超大作は、このパターンが主流だ。 結果的に超ヒット作であっても、作品の出来栄えは、必ずしも一致しないことがある。 昨年の超…

浅丘ルリ子&渡辺えり子 「おかしな二人」

かつて、ジャック・レモンとウオルター・マッソーが主演の映画「おかしな二人」(68年)は、レモンの潔癖症ぶりとスピード感あふれるせりふ、マッソーと絶妙のかけあいで、ヒットした作品があった。 この映画の原作は、ニール・サイモン作のブロードウエイの…

祝・直木賞 三浦しをん

7月8日の私のブログ (ここをクリック) で紹介した本、 三浦しをん著「まほろ駅前多田便利軒」が直木賞を受賞した。 29歳の受賞である。 本人は、受賞するはずはないと思っていたので、あわててお化粧して記者会見に来たそうだ。 「多くの本やマンガを…

W杯と「ホンモノ」

W杯は、世界最高レベル「ホンモノ」の仕事ぶりを見せてくれて、我々に感動を与えてくれた。 「ホンモノをリアルタイムで見る」ことで、熱中し、「W杯サッカーにはまった」と、今日の日経新聞「スポートピア」欄に、井村雅代が書いていた。 そうはいっても…

三浦しをん 「まほろ駅前多田便利軒」

NHKBS2「週刊ブックレビュー」は、ゲスト3人が持ち寄ったおすすめ本を司会者2人を含めて5人で合評する番組。 先週の番組では、女優星野知子が出演。彼女のおすすめ本が、三浦しをん著「まほろ駅前多田便利軒」(文芸春秋。06.3.25.刊)。 このTV…

やわらかい生活

2003年多くの映画女優賞をさらった寺島しのぶが、廣木隆一監督、荒井晴彦脚本の映画「ヴァイブレータ」と同じトリオで再び組んだ最新作「やわらかい生活」を観た。 この作品も、寺島しのぶの演技がいい。 心を病みながら自分らしく生きる35歳の独身女性を演…

嫌われ松子の一生 <不幸って何?>

「下妻物語」(04年)で異彩をはなった中島哲也監督の最新作「嫌われ松子の一生」を観た。 父親が姉ばかり愛すると思う子供時代から、金銭トラブルで教師の職を奪われ、、暴力男に貢ぎ、ソープ嬢、ヒモ男を殺して刑務所に、かつての教え子のヤクザと同棲、ひ…

上半期おすすめの映画5本

今年上半期に私が映画館で観た映画は24本。 このブログプロフィールに書いたとおり「週1回の映画館が私の楽しみ」であり、上半期26週のうち24週観たことになる。なにも観たい映画がなかった週が2回あったことになる。 私には、この週1回というのが…