映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春の珍事!アカデミー賞受賞結果発表(速報)

WOWOWで、アカデミー賞授賞式の生中継を見ていたら、とんでもないことが発生。最後に受賞される「作品賞」の発表。 プレゼンテイターのウオーレン・ビューティーらが、作品賞を「ラ・ラ・ランド」と発表。 全員が舞台に上がり、プロヂューサーが感激のスピー…

「ラ・ラ・ランド」

日常生活と違う世界へと誘うためには”冒頭”が鍵。 川端康成は、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」と表現。ミュージカル映画も、日常が歌いだすので、非日常的世界へと誘う”冒頭”が重要である。 有名な「ウェスト・サイド物語」冒頭場面。 クレ…

大学生時代と鈴木清順監督

私は1964年(昭和39年)東京オリンピックの年に大学進学した。当時の映画界は、アラン・レネ、ジャン・リュック・ゴダール、イングマル・ベルイマンといった”ATG系ヨーロッパ映画監督”の時代だった。映画を万年筆のように自在に描く”作家主義”が世界の主…

「サバイバルファミリー」

「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督最新作。電気消滅! 交通機関や電話、ガス、水道まで完全にストップしたら、どうなるか。 自分なら、やはり”そのうち戻るでしょう”と軽く考えてしまうのではないか。父親(小日向文世)は、自分の…

国立劇場2月文楽公演「平家女護島」

国立劇場開場50周年記念2月文楽公演は、近松門左衛門名作集。「曾根崎心中」と「冥途の飛脚」は何度か鑑賞してきたので、今回は第一部「平家女護島(へいけにょごのしま)」を鑑賞。 「平家物語」や能「俊寛」などでも取り上げられてきた近松晩年の時代物。”鬼…

2017年アカデミー賞 大胆予想

WOWOW中継を毎年楽しみにしているアカデミー賞授賞式は2月26日(日曜日)。 このブログで毎年恒例の予想時期となったのだが、作品賞候補作9本で日本で公開された作品はゼロ。 前哨戦といわれるゴールデングローブ賞での作品賞は、「ムーンライト」と「ラ・…