映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「岳 −ガク−」

映画の原作である石塚真一のマンガが数ページ読める
宣伝用チラシをもらう。
山をこよなく愛する明るい青年が主人公で、この島崎三歩という役柄が小栗旬にぴったりのキャラなのだ。
これで、この映画は成功したといえる。

片山修監督は、「花より男子」や「女帝」など、マンガのTVドラマ化を数多くこなしてきたTVディレクターだけに、ツボはがっちり押さえ、安心して楽しめる。

小栗旬長澤まさみの主役二人の扱いもそつがない。
長澤まさみがすぐに三歩と恋に落ちることなく、最後まで自分の意志を通すところなど、甘さがなくて、素直に感動してしまう。

そして、山岳映画の核である山のシーンが美しい。月を背景に休むシーン、山頂に立つシーン、そして吹雪や救助場面も迫力があった。

最後には、”また、山においでよ。”というテーマがストンと観客に伝わり、
しばらく山に行っていない、行きたい!と思わせるのだ。