映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「希望の国」

大地震による原発事故で翻弄される家族を描く、衝撃作。 希望が持てない現実でも、あえて「希望の国」という題名にした園子温監督の覚悟がみえる。この題名から、大島渚監督27歳のデビュー作を思い出した。 監督自身のオリジナル脚本「鳩を売る少年」は、…

「最強のふたり」

私のブログ記事は、「あなたへ」以降「アウトレイジ ビヨンド」まで日本映画が6本続いた。 邦高洋低なのか。アメリカ映画の低迷なのか。 やっと外国映画の記事を書く、痛快コメディーのフランス映画。予告編を観れば、どのような映画なのか解ってしまうのだ…

「アウトレイジ ビヨンド」

北野武脚本・監督による「アウトレイジ」の続編で、前作を観ていないと流れが掴みにくいので注意。 娯楽アクション映画として観ても、すこぶる面白い。前作から5年後。 死んだと思った主役の大友(ビートたけし)は生きていた。 しかも、大友を刺した木村(…

「ライク・サムワン・イン・ラブ」

アッバス・キアロスタミ監督のイラン映画「友だちのうちはどこ?」、「そして人生はつづく」、「オリーブの林をぬけて」(“ジグザグ道三部作”と言うそうだ)を観て監督の作風に感心した。 素人俳優を起用して、生活感ある、生き生きした人間描写が見事なのだ…

「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」

シリーズ15年の歴史に幕を下ろす「THE FINAL」。 最終作ということで、今までのキャストが総出演。 細かいことは無視して、とにかくお祭り気分で楽しんだ。冒頭部分、青島(織田裕二)とすみれ(深津絵里)が、商店街でから揚げ屋を営む夫婦で登場したときは…