映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2011-01-01から1年間の記事一覧

「塔の上のラプンツェル 3D 日本語吹替版」

ディズニーの記念すべき50作品目は、長編第1作の「白雪姫」と同じグリム童話から。夢あふれるプリンセス・ストーリーだ。そして、「美女と野獣」「アラジン」のアラン・メンケン作曲とくれば、期待がふくらむ。映画を観る前に、”You Tube”で、マンディ・ムー…

「トゥルー・グリット」

3週間ぶりに映画館へ。選んだ作品は、西部劇。私が最も数多く繰り返し観ている映画は、ジョン・ウェイン主演の「駅馬車」。だから西部劇は大好きなジャンルなのだが、新作はめっきり減り、「3時10分、決断のとき」は、久々に本格西部劇映画を堪能した。あれ…

題名の意味とは? 「心中天網島」

「心中天網島」(しんじゅう てんの あみしま)は、近松門左衛門作の文楽で、歌舞伎でもたびたび上演されている。紙屋治兵衛役は、藤十郎の十八番。題名の意味とは? 実際に起こった紙屋治兵衛と遊女小春の「心中」事件を題材にした。悪事を働けば捕えられ天…

題名の意味とは? 「伽羅先代萩」

映画ファンのブログを読んでいると、外国映画の「邦題」についての苦言が少なくない。邦題が、意味不明だったり、陳腐なものだったり、安易に原題をそのままカタカナにしたものだったり、・・と。私も同感。そこで、古きを尋ねて、歌舞伎や文楽の題名(外題…

「英国王のスピーチ」

WOWOWで、アカデミー賞授賞式中継を観た。主演男優賞を受賞した「コリン・ファースのスピーチ」は、”私のキャリアはピークを終えた”と切り出し、”スピーチは手短にしたい”と言いながらも延々と話し、会場を笑いに包んだ。監督賞を受賞した「トム・フーパーの…

原節子 15歳の“幻”映像「生命の冠」

月刊誌「新潮45」3月号付録のDVDで観た。 原節子が映画デビュー翌年(昭和11年)に15歳で出演した映画で、北方領土・国後島でロケが行われた映画。こんな作品が残っていたことを始めて知った。原節子15歳の姿は、この映画の前に出演した映画「河内山宗…

「あしたのジョー」

曽利文彦の初監督作品「ピンポン」は、卓球という絵にならないスポーツを格闘技のような迫力で見事に描き、敵役である歌舞伎役者・中村獅童の個性を十二分に引きだした監督の力量に感心した。その監督が、ボクシングを、しかも誰もが知る漫画を映画化したと…

「ヒア アフター」

クリント・イーストウッド監督の最新作は、“死後”がモチーフ。80歳を超えた老境の監督は、脚本を渡されて読んで「見たことがない映画になりそう」と、快諾したという。死後の世界があるか・ないか、ということがテーマではない。人間の持つ内面や苦悩、寂し…

「ザ・タウン」

この題名、日本人にはピンとこない邦題だ。ボストン北東部で、”タウン”と呼ばれる犯罪多発地域を指す。ひと昔前なら「犯罪の町」とでもいった邦題になっただろう。親から子へと強盗稼業が受け継がれる町。主人公ダグ(ベン・アフレック)が、その町から抜け…

題名の意味とは? 「菅原伝授手習鑑」

外国映画の邦題にはカタカナが多く、意味不明だったりして映画を観たいという意欲を削いでいる作品があるのではないか。 公開中の映画「ザ・タウン」や「レッド」も、内容を知らない人には、”どんな映画?””ファミリーもの?”と言われてしまう。その点、歌舞…

文楽「菅原伝授手習鑑」

国立劇場の文楽公演第二部を観てきた。「菅原伝授手習鑑」は、二、三、四段目で、三通りの”親子の別離”が描かれている全五段からなる長編の浄瑠璃。歌舞伎では、通しで上演されることが少なく、四段目の「寺子屋」(松王丸親子の別離)が、単独で繰り返し上…

「グリーン・ホーネット 3D」

いつまでも”記憶が消える”ことのない超一級の恋愛映画「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー監督最新作ということで、気合いをいれて観る。いつもの映画館では3D上映していなかったので、遠方だが、天井まで迫る大スクリーンとクリアサウンド…

「ソーシャル・ネットワーク」

世界に衝撃が走ったチュニジアの政権交代・無血革命は、インターネットの「フェイスブック」と「ウィキリークス」が決定的な役割を果たしたといわれている。フェイスブックを通じて若者の自殺事件が瞬時に広がって、大規模な市民抗議デモになったという。そ…

劇団四季「マンマ・ミーア!」

「ウイキッド」で、濱田めぐみの歌声に魅せられて以来ファンとなり、今回は「マンマ・ミーア!」のドナ役が好評なので四季劇場へ。ところが、ドナ役は今日から樋口麻美に交代していた。樋口麻美は、もうひとりの主役ソフィ役で、名をあげた役者。両方の役を…

「レ・ミゼラブル」25周年記念コンサートinロンドン

ロンドンで2010年10月に行われたミュージカル 「レ・ミゼラブル」の25周年記念コンサートは、イギリス及びヨーロッパの200の映画館で衛星生中継された。これで当日約7万人もの人々がこの記念公演に参加し、もうすでに伝説化したというライブシネマイベント…

「アンストッパブル」

面白い。映画を観る醍醐味がたっぷりのノンストップアクション。これは映画館で観て欲しい。2001年にオハイオ州で発生した列車暴走事故を題材に、デンゼル・ワシントンとトニー・スコット監督コンビの「サブウェイ123 激突」に続く鉄道パニックである。今…

2010年キネマ旬報ベストテンが発表

最も権威があるとされる「キネマ旬報ベストテン」が発表された。<2010日本映画ベスト・テン> 1位「悪人」 2位「告白」 3位「ヘヴンズ ストーリー」 4位「十三人の刺客」 5位「川の底からこんにちは」 6位「キャタピラー」 7位「必死剣鳥刺し」 8位「ヒーロ…

「トロン:レガシー 3D」

主人公の父親は20年もの間、コンピューターの世界に閉じ込められているが、父親のメッセージを受けてシステムの世界に入りこむというストーリー。 ”「アバター」を超える未来の3D映画、誕生”との宣伝文句だが、ズバリ期待はずれ。3D映像的には、「アバター…

国立劇場での獅子舞

国立劇場の歌舞伎公演は200年ぶりの復活狂言「四天王御江戸鏑」。”土蜘蛛”の大スペクタクルを堪能した。ロビーでは。新年恒例の獅子舞が。

新年ご挨拶

さわやかな元日を迎えました 愛犬クリちゃんは13歳。 人間でいえばもう喜寿という年齢ですが、昨年はペット健康保険を使用 することもなく、犬ドック検査でも異常なし、元気いっぱいです。 うらやましい! せっかく良い映画を観たのに、題名が出てこない、…