映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「沈まぬ太陽」

「日航再建、政府主導で練り直し 支援機構を活用」と日経がトップニュースで伝えるなか、まさに時機を得た映画の公開。映画では国民航空NALとしているが、御巣鷹山事故がドラマの核で明らかにJALを描いたものとわかり、この時期に、よくぞ映画化できたものだ…

「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ」

世の中、ダメ男から離れられない女がいる。 そんな男と女を描いた日本映画といえば、成瀬巳喜男監督の「浮雲」(昭和30年)がある。男のダメぶりを森雅之が、女の業を高峰秀子が見事に演じてみせた戦後日本映画の傑作を思い出す。役者の演技で見せる映画の代…

歌舞伎座さよなら公演「義経千本桜」

歌舞伎座入り口横に設置された残日数表示版も、あと残り200日を切った。現存の歌舞伎座とお別れがだんだん近づいてくるのを実感する。10月の歌舞伎座、夜の部を観てきた。今回もほぼ満席だ。通し狂言「義経千本桜」後半は狐忠信の話。狐忠信というと、どう…

「戦慄迷宮3D」

映画館で、3D用のメガネをかけると、予告編も3Dだ。「カールじいさんの空飛ぶ家」「クリスマス・キャロル」「アルビン号の深海探検3D」の立体予告編が3本も観れた。全部観たい!平日の午後、劇場は4分の入り。はたして、日本でも3D映画ブームとなるのか。…

麻雀&ブリッジ での最高役

私が今も楽しんでいるゲームは、「麻雀」と「コントラクト・ブリッジ」。東洋で生まれた麻雀と、西洋で生まれたブリッジだが、共通点が多い。麻雀は、萬子、索子、筒子、字牌の4種類。ブリッジも、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの4種類。 麻雀は13牌…

「空気人形」

この映画を観ていて、学生時代に観たアントニオーニ監督作品を思い出した。そう、あの感覚なのだ。「さすらい」「情事」「夜」といった作品で、アントニオーニが現代人の不安や孤独、断絶を映像で示した、あの感覚なのだ。 是枝裕和監督作品「空気人形」は、…

井上荒野著「静子の日常」

"何かが過剰で、何かが足りないこの世の中 今日も出くわす“ばかげた”事象を宇陀川静子・七十五歳は見過ごさない ―チャーミングで痛快 直木賞作家の最新長篇小説―"最近読んだ本では、この井上荒野著「静子の日常」が、一番のお勧め。息子家族と4人で暮らす静…

「くもりときどきミートボール 3D」

”空から飛び出す食べ物を 3D立体映像で味わおう!” 毎週1回映画館へと思っても、今週はどうしても観たいという映画がない。あまり評判となっていないが、私の知る限り唯一、日経新聞「シネマ万華鏡」で★★★★評価をしていたし、しかも大好きな3D上映という…