映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ハッピーフライト」

飛行場で働く地上スタッフ・整備士、航空機内のパイロット・キャビンアテンダントを手際よくコミカルに描く。 「スウィングガールズ」の矢口史靖監督が、2年間にわたって航空関係者を取材して脚本を書き上げたという。冤罪事件の取材を重ねて脚本に丹念に取…

原題とは異なる邦題の名作映画ベスト5

洋画の「邦題」について思うのは、昔の名画は味わいのあるものが多かった。「わが谷は緑なりき」「お熱いのがお好き」「太陽がいっぱい」「アパートの鍵貸します」「北北西に進路を取れ!」などは原題を生かして映画の内容をずばり示した名邦題だ。原題とは…

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ  コーラスラインにかける夢」

ドキュメンタリー映画だが、実際のミュージカル舞台「コーラスライン」を観るのと同じ内容&同じ感動を味わうことができるという、稀有で優れた映画である。 ブロードウェイ・ミュージカルの傑作のひとつである「コーラスライン」は、ミュージカル舞台のオー…

映画のタイトル

前回のブログでコメントを頂戴した真紅さんではないが、私も最近の洋画における「邦題」をもっと大切にしてもらいたいという意見に賛成だ。私のブログでも、「イントゥ・ザ・ワイルド」は、原作邦題と同じ「荒野へ」のほうが良いとか、「僕らの未来へ逆回転…

「仕事道楽―スタジオジブリの現場」

"「好きなものを好きなように」作り続けてきた 創造の現場を、 世界のジブリ・プロデューサーが語る!”スタジオジブリの代表取締役プロデューサーである鈴木敏夫の聞き書き本。岩波新書。「風の谷のナウシカ」に始まり「トトロ」「もののけ姫」「千と千尋の…

「エターナル・サンシャイン」

「僕らのミライへ逆回転」のミシェル・ゴンドリー監督の代表作「エターナル・サンシャイン」(2004年)がNHKBS2で放映された。この映画、まったくの予備知識がないまま観たので、もうびっくり。映画でしか表現できない世界に、酔った。まいった。話はこ…

レッドクリフ PartI

私が最も好きな小説は、吉川英治著「三国志」。 30歳代に読んで、乱世の男たちの友情と死闘は、あまりに面白く,1巻読み終わるとすぐに次の巻が読みたくなり、すっかりハマって夜更かしの日が続いた想い出がある。 この小説の基になった「三国志演義」は、…

万城目学 「ザ・万歩計」

小説「鴨川ホルモー」を1冊読んでファンとなり、テレビドラマ「鹿男あをによし」も最後まで見てしまった万城目学の初エッセイ。こんな面白いエッセーを読んだのはは久しぶりだ。会社勤務時代、「オリーブの首飾り」を口ずさむ隣に座っていた人物や、自身が…