映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ひらめき脳

日経新聞連載の「ぞっとする絵・十選」が終了した。 私には、その記事に共感することが多かった。 筆者は「今自分が目にしているものが、何か測りしれないものを秘めているという予感。すぐれた芸術の要諦は、実にこれではないか。」というテーマで「ぞっと…

元気が出る邦画

先日、日経流通新聞が「2006年上半期ヒット商品番付」を発表した。 映画関連では、西横綱に「ダ・ヴィンチ・コード」、前頭に「元気が出る邦画」がでている。 「我慢の時代に目立った<癒し><低価格>は後退。<もう一度、強く元気に>にといった要素が台…

インサイド・マン <あなたは、今、完全犯罪の目撃者になる!>

映画「インサイド・マン」の予告編を観たとき、これは面白そうだと直感した。 この映画の公式サイトでも観れる予告編の冒頭、クライブ・オーウエンが、語る。 「今から完全犯罪の銀行強盗を---実行する。」 そして画面は、銀行強盗場面、そして50人の人質…

ぞっとする絵

高校生時代に、一枚の絵を見て衝撃を受けた。 絵を見たとたん、くらくらと眩暈のような感覚がはしり、どきっとして、心臓の鼓動がはげしくなった。 その絵は、岸田劉生の描いた「切通しの写生」である。美術の教科書で見て、知っていたはずなのに、なにか違…

トリック劇場版2

奇術師・仲間由紀恵のボケぶりと物理学者・阿部寛とのかけあいが売りの人気テレビドラマの映画版。 監督は「明日の記憶」で好調の堤幸彦。 今回の悪役は、片平なぎさ。村をも消し去る奇跡の心霊師を演じる。 いつものパターンながら、話はテンポよく進み、仲…

私の履歴書 遠藤実

日経新聞を購読していて「私の履歴書」を読むのが楽しみのひとつだ。 今月は、作曲家の遠藤実が書いている。 今日の記事は、あこがれの歌手として初舞台の話だ。 初舞台の日、町長や後援会長他から八つの祝儀袋が楽屋に届いていたが、中は空っぽ。よく見ると…

グッドナイト&グッドラック

父親がキャスターだったという俳優ジョージ・クルーニーが共同脚本・監督をしている「グッドナイト&グッドラック」を観た。 1950年代のアメリカ、「赤狩り」マッカーシズムと対決したCBCの人気キャスター、エド・マローの闘いぶりをじっくり描いた映…

LIMIT OF LOVE 海猿

人気コミックを映画化した「海猿 ウミザル」(04年)は興行収入17億円のヒットで、続編はテレビドラマ「海猿 UMIZARU EVOLUTION」、そして今回再び映画に戻った。 その映画「LIMIT OF LOVE 海猿」(羽住英一郎監督)は、5月の連…