映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「八日目の蝉」

映画の原作である小説を読んで、これは角田光代の代表作になると確信した。NHKのテレビドラマ化では、母性に忠実に生きる檀れいの演技が光っていた。そして、今回の映画化でも、ふたたび感動した。小説ともテレビドラマとも違っている点は、大学生となった恵…

文楽 「源平布引滝」襲名公演

国立劇場5月文楽公演・第一部に行く。竹本綱大夫改め九代目竹本源大夫、鶴澤清二郎改め二代目鶴澤藤蔵という世襲制ではない文楽の世界では珍しいらしい親子同時襲名披露口上がある。舞台には、大夫・三味線での人間国宝4名全員が揃う。挨拶は住大夫で始ま…

傑作だ!「ブラック・スワン」

「白鳥の湖」の主役に抜擢された純真なバレリーナがひとり二役の官能的な黒鳥(ブラック・スワン)を表現できない苦悩。彼女を狂気に追い詰めるのは、母親?、演出家?、ライバル?、それとも自分自身?・・・エンドタイトルの最後まで、次はどうなるのか、…

「ダンシング・チャップリン」

銀座テアトルシネマは、いまだに満席。前回は上映40分前で売り切れだったので、今回は1時間前に行き、どうにか座席を確保。「黄金狂時代」「モダン・タイムス」「ライムライト」「キッド」「犬の生活」など、チャップリンの名場面が、ルイジ・ボニーノと草刈…

「悲しみのミルク」

題名の「悲しみのミルク」とは、母乳から母の苦しみを子に受け継ぐという貧しい村の言い伝え。その苦しみから再生する女性の物語だ。南米ペルーの映画。あまり知らない国の映画を観る魅力は、その国の歴史や文化にふれることができることだ。ペルーの歴史や…