映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

梅雨の晴れ間

「アウトレイジ」

北野武監督作品はすべて観ているので、今回も逃さずにと、映画館へ。この映画、これまでの北野映画とちょっと違う。独特のミドルショット画面や、北野ブルーといわれる色調、流れるような移動撮影、静謐な長廻しといった非凡な映像は特にみられない。”ストレ…

「告白」

湊かなえの原作は、退任挨拶・電話といった会話や、手紙・遺書といった文書だけで構成され、違った人物の視点からの独白形式が新鮮なミステリー作品で、面白く読んだ。その映画化で、しかも監督が中島哲也というので、観に行った。原作どおりの映画なので、…

「パーマネント野ばら」

吉田大八監督の第1作「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」は、両親の訃報で、実家に帰省したことから起こる家族との愛憎ブラック・コメディー。舞台は原作者(本谷有希子)の故郷と同じ石川県能登だった。 この映画も同様に、主人公なおこ(菅野美穂)が離婚…

「息もできない」

暴力シーンが続く映画だが、観終わって”愛”を実体感するという映画ならではの表現に、衝撃を受けた。 監督第1作で、製作・脚本・編集そして主演のヤン・イクチュンという、すごい新人が韓国に現れたものだ。監督第1作で、暴力が描かれた映画で、すぐさま北野…

「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」

映画は、企画・制作プロダクション会社「ROBOT」の会社ロゴで始まる。この会社、1995年の傑作「Love Letter」から映画製作をはじめて、才能ある社員監督で作った「タイヨウのうた」や、「海猿」「ALWAYS 三丁目の夕日」などヒット作を連発している会社だ。だ…