82歳となる三遊亭圓歌の評判が良いので、上野・鈴本演芸場へ「納涼名選会」昼の部に行って来た。
最初の落語、真打ちになったばかりという三遊亭鬼丸が、小田急線電車内のトラブルの新作で笑わせ、一気に盛り上がり、三遊亭若圓歌、古今亭菊之丞、柳亭市馬など、出てくる噺家が皆熱演で個性豊かにたっぷりと聴かせてくれた。
今回レベルが高い。林家正蔵も影が薄い。
トリの三遊亭圓歌の演目は、お得意の「中沢家の人々」。
落語家となったのは吃音を直すため、宮内庁とのやりとり、僧侶時代などいつもの自伝ネタをよどみなく語り、同居の父母と義父母、再婚の義父母6人との生活では、とても82歳と思えぬ自分が老人を笑い飛ばすところが笑わせる。
落語以外の演目である曲芸、講談、奇術などもレベル高く、自分の芸ばかりか、みな話芸もうまいことに感心する。
ものまねの江戸家猫八は、息子の子猫との「秋の虫声」の競演は聴きいった。
大満足の4時間だった。