映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ゼロの焦点」

私が高校時代にリアルタイムで観た野村芳太郎監督の映画「ゼロの焦点」は、強く印象に残っている。橋本忍(山田洋次と共同)脚本による過去が交錯する巧みな語り口、そしてなによりも川又繡 のカメラが、暗い過去を象徴するかのような北陸の空、能登の断崖を…

キネマ旬報・映画史上のベストテン

映画雑誌「キネマ旬報」が、映画史上のベストテンを発表。同誌創刊90年を記念し、100人を超える評論家や文化人による投票を集計したもので、人気投票ともいえるが、やはり観ておきたい映画には間違いない。 私は、下記作品のなかで、「暗殺の森」の1本…

キネマ旬報・映画史上のベストテン <日本映画>

映画雑誌「キネマ旬報」が、映画史上のベストテンを発表した。日本映画の1位には、小津安二郎監督の「東京物語」が選ばれた。2位は「七人の侍」3位は「浮雲 」。この3作品は、同じキネマ旬報が前回1999年版の映画史上のベストテンでも、順位は違って…

キネマ旬報・映画史上のベストテン <外国映画>

映画雑誌「キネマ旬報」が、映画史上のベストテンを発表した。外国映画の1位には、フランシス・フォード・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」が選ばれた。これまで、”映画史上のベストテン第1位”作品といえば、 「市民ケーン」「天井桟敷の人々」「第三の…

文楽「芦屋道満大内鑑」

本場大阪の国立文楽劇場で文楽を堪能してきた。観たのは、第2部「芦屋道満大内鑑」。今月は第1部の「心中天網島」のほうが人気のこともあり第2部のほうは10日前に電話予約しても、前から3列目中央と願ってもない席を確保できた。ラッキー!東京からでも切符…

「私の中のあなた」

”もう姉のドナーにはならない。”白血病の姉ケイトのために遺伝子操作で生まれてきた妹アナが、両親を相手に訴訟を起こすという、日本では考えられないお話。母親を演じるのが、キャメロン・ディアスで、彼女の起用が成功。持ち前のキャラクターで暗い題材を…

山田芳裕著「へうげもの 9服」

”茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部。 天才・信長から壮大な世界性を、 茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、 「へうげもの」への道をひた走る。”山田芳裕のコミック「へうげもの」は、茶の湯の世界から戦国時代を描いた作品。主役は古田織部。…

インターミッション

3時間22分の大作映画「沈まぬ太陽」には、途中10分間の休憩があった。この休憩時間は、私はトイレに急行した。「沈まぬ太陽」では、映画フィルム1巻分(10分)を使ってテーマ音楽が流れていた。日航機事故の遺族であるバイオリニストのダイアナ湯川さんが…