映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

追悼 小松左京さん

SF作家の小松左京さんが亡くなった。

映画「コクリコ坂から」で描いていた1963年当時、私は兄が購読していた雑誌「SFマガジン」を読んでいて、アメリカのSFの面白さにはまっていた。だが、日本人作家たちも負けていない。とにかく幅広いジャンルで、”これがSFなのか”と思うほどのユニークな作家の短編が続々登場していた。
そのひとりが小松左京だった。

翌年の64年に長編「日本アパッチ族」でブレイク。
なにしろ鉄を食うアパッチ族と国家との戦争が大阪で繰り広げられるという、当時の小説では破天荒な題材だった。
最初は笑いながら次の展開を楽しみに読んで、2回目は安保問題にダブらせて読んだと記憶する。

映画化作品も多く、特に「日本沈没」は2度も映画化された。
映画より小説のほうが断然面白いはずだ、と勝手に決めているので、いずれの映画も未見である。