映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

美の巨人たち・甲斐庄楠音

2000年4月に始まったテレビの長寿番組のひとつ「美の巨人たち」(テレビ東京 毎週土曜日夜10時)を毎回楽しみにしている。 一枚の美術作品にスポットを当て、その作品に秘められた人間ドラマや謎を解き明かす番組だ。昨日は、甲斐庄楠音(かいのしょう ただ…

六月大歌舞伎「新薄雪物語」

久しぶりに歌舞伎の話題。今月の歌舞伎座・昼の部は、「新薄雪物語」三幕四場。多彩な登場人物だけに顔揃いの大一座でないと上演できないといわれた義太夫狂言の名作。 今回は、見せ場「三人笑い」を演じる芝翫、幸四郎、吉右衛門と揃い、富十郎がからみ、福…

「ザ・マジックアワー」

「映画のセットのような」港町を舞台に、「映画だったらいいのに!」という窮状に陥った主人公が、三流役者を ”伝説の殺し屋”に仕立て、「まるで、映画みたいに」ドタバタを繰り広げるコメディー。 これまでの三谷幸喜監督作品では一番面白い。笑える。 しか…

「山のあなた 徳市の恋」

いまから70年も前に作られたという清水宏監督の作品「按摩と女」をリメイクした映画。 「鮫肌男と桃尻女」「茶の味」の石井克人監督が天衣無縫な人柄と詩情豊な作風をそのままカラーで復活させたいという一念で作ったという。オリジナル作品を私は観ていな…

「喜びも悲しみも幾歳月」に感動

<私の映画遍歴3 中学校時代>中学に入ってからも毎年100本以上の映画を、観ている。これまで父や兄に連れていってもらっていたのだが、ひとりでも映画館へ行くようにもなった。中学1年(昭和32年)のときに観て、こんな美しい映画があった、と感動したのが…

大友柳太朗や裕次郎がワイドスクリーンで大暴れ

<私の映画遍歴2 中学校時代>中学校に入学した昭和32年は、テレビ放送番組も充実した頃。アメリカのテレビ映画に熱中した。多くは30分物の一話完結連続ドラマで、冒険活劇からSF、ミステリーまで多彩なジャンルが魅力。 当時毎回観ていたのは、「スー…

1950年代 「鞍馬天狗」がなつかしい!

<私の映画遍歴1 小学校時代>私は終戦前年の昭和19年に東京・新宿で生まれ、小学校時代は荻窪に住んでいた。私が記憶している映画体験の始まりは、映画館ではない。小学校2年(昭和27年)の夏休みの夜に、学校の校庭で野外上映されたアラカン(嵐寛寿郎…