映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第80回アカデミー賞発表

第80回アカデミー賞が発表された。 脚本家組合のストライキ騒ぎで、今年はハプニングがありそうと変な期待をしていたが、見事に裏切られ地味な結果となった。こんなときこそ救世主ジョニー・デップに主演男優賞をと思われたが、受賞を逃し残念。最も驚いたの…

文楽「義経千本桜」

驚いた、感激した。映画ではなく、再び文楽のお話。国立劇場で観た今回の「義経千本桜」は、三人の主役のうち「狐忠信」編。この演目、歌舞伎では市川猿之助が、早替りと宙乗りで、すっかり有名になった舞台だが、私は文楽では初めての鑑賞。文楽でも、見事…

文楽「冥途の飛脚」

大阪が中心の文楽。東京公演は今年も年4回。国立劇場で近松門左衛門作「冥途の飛脚」を観た。遊女梅川と飛脚屋忠兵衛の心中世話物。近松ものは、特に「語り」が命ということで、事前に6年前に観たときの解説書を引っぱり出してきた。国立劇場の解説書には…

「市川崑物語」

市川崑監督を偲んで、もう1本。市川崑を描いたドキュメンタリー映画(DVDも発売)がある。この映画、ほとんど知られてはいないが、これは傑作。市川崑の幼少期から太平洋戦争を経て現在に至るまでの物語。初期のアニメーター時代や、生涯の伴侶である和田夏…

市川崑とヒッチコック

昨日、市川崑監督が亡くなった。高校生時代に「おとうと」「破戒」等すべて封切で観ていて、その斬新な映像に酔いしれ、監督にファンレターまで出した。 「犬神家の一族」で、すっかり有名になった独特のレタリング・タイトルも大好きで、監督からいただいた…

ロートレック展と「フレンチ・カンカン」

六本木のサントリー美術館で開催中の「ロートレック展」を観てきた。 ロートレックといえば、ムーラン・ルージュのポスターがまず思い浮かぶ。踊り子や娼婦の女たちを、流れる線で描くその筆使いに圧倒された。この展覧会では、当時を写した記録映画なども併…

「アメリカン・ギャングスター」

【画像:111151.jpg】 【画像:111152.jpg】 ベトナム戦争下にある1968年のNY。実在の麻薬王(デンゼル・ワシントン 写真左)と彼に立ち向かう捜査官(ラッセル・クロウ 写真右)の戦いを描く。この実力派スターふたりの演技が見もの。 特に悪役のデンゼル…

ずばり予想 第80回アカデミー賞

映画の祭典、第80回アカデミー賞は2月24日(日本時 間25日)開催予定だ。 脚本家組合ストの影響により本当に例年の華やかな授賞式が開催されるのか、危ぶむ声もあるという。 前哨戦といわれるゴールデングローブ賞では 『つぐない』(ドラマ部門)、 『スウ…

ジョニー・デップとティム・バートン監督の名コンビ

日本映画の大スター三船敏郎は黒澤明「酔いどれ天使」でブレイクして、以後「羅生門」「七人の侍」「用心棒」「赤ひげ」と黒澤監督とは切っても切れない名コンビだった。西部劇の大スター ジョン・ウエインもジョン・フォード監督の「駅馬車」でブレイクして…