映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

歌舞伎座さよなら公演 「勧進帳」

歌舞伎座さよなら公演・九月大歌舞伎は、幸四郎と吉右衛門の舞台。夜の部を観てきた。七代目幸四郎の没後60年に因み、名優の面影を偲ぶ舞台「勧進帳」。この「勧進帳」を観るのは、今回で何度目となるのか。でも、何度観てもあきない。弁慶の忠誠、主役ふた…

「ココ・アヴァン・シャネル」

”田舎のナイトクラブからパリへ、そして世界へー コネクションも財産も教育もない孤児院育ちの少女が、 世界の<シャネル>になるまでの物語” 原題も“アヴァン”が付いているとおり、世界のシャネルになる前(アヴァン)のココの物語。それはまた、どのように…

「ヒッチコックに進路を取れ」

私が最も崇拝している映画監督ヒッチコックの作品について、最強ヒッチオタクのふたり イラストレーターの和田誠と 映画評論家の山田宏一が 熱く楽しく語る対談集(2009年8月 草思社刊)。でてくる、でてくる、関連する映画の題名や俳優名。ともかくふたりの…

DVDオペラ・コレクション1号「カルメン」

ミュージカル・歌舞伎・クラシック音楽が大好きな私でも、オペラはちょっと苦手。だからビゼーの傑作オペラ「カルメン」を知ったのも、映画だ。中学生のころ観たオットー・プレミンジャー監督の映画「カルメン」。ポピュラー歌手のドロシー・ダンドリッジと…

「96時間」

映画の題名に”数字”がつくものは?最近では「その土曜日、7時58分」、古くは「七人の侍」「第三の男」「2001年宇宙の旅」などの名作や「007」シリーズ、数字だけの「8 1/2」なんていうのもある。だがちょっと調べてみると、非常に少ないことがわか…

「サブウェイ123 激突」

パニック映画の全盛期は1970年台。「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」「ジョーズ」などの作品群のなかにあって、ちょっと異色な作品があった。そう、地下鉄が暴走するパニック映画という宣伝で、題名もズバリ「サブウェイ・パニ…

「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」

前作の<第2章>は、「ともだち」が撃たれて死ぬが、葬儀の日に生き返り、 「死んだ者が生き返れば、神になる」と、<最終章>を大いに期待する展開で終わっていた。だが、残念ながら、この第3章にあたる<最終章>は、平凡な展開で、”「ともだち」とはいっ…