映画は時代を映す鏡 

<映画鑑賞ブログ14年目です>

「アガサ・クリスティー ねじれた家」

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アガサ・クリスティグレン・クローズも私好み。
グレン・クローズが画面に登場するだけで、とたんにミステリアスな雰囲気がでてくるから凄い。

多くの登場人物を追うのにやや忙しいが、久しぶりに”犯人はこの中にいる”本格推理を楽しんだ。

自身の最高傑作と公言する原作は未読。
最後まで犯人はわからなかった。こうでなくては!

監督は佳作「サラの鍵」のジル・パケ=ブレネール。

評価 ★★★☆☆

 

「ブラック・クランズマン」

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この映画のキャッチコピーは、実に当を得ている。

”前代未聞の実話!
 黒人刑事がKKKに侵入捜査
  痛快リアル・クライム・エンターテインメント!”

舞台は、1979年、コロラド州
黒人警察官ロン(ジョン・デビッド・ワシントン)とフリップ(アダム・ドライバー)がコンビで、秘密結社「KKK」に潜入捜査するというのだから、これだけでも笑える。
これが実話というのは、驚き。

その笑いと痛烈メッセージを放つのは、スパイク・リー監督。
第91回アカデミー賞では作品、監督など6部門にノミネートされ、脚色賞を受賞したが、スパイク・リー監督が人種差別について熱烈なスピーチは、忘れられない。
時期を得て作られた映画で、まさに「映画は時代を映す鏡」。

国民の創生」たるアメリカの人種問題は、
決して「風と共に去りぬ」ということにはならない。

 評価 ★★★★☆ 

 

「ROMA/ローマ」

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Netflixではなく映画館で鑑賞。

メキシコ・ローマ地区に住む家政婦の物語。
映画的興奮満載のドラマ描写で、人間とその生活、社会情勢がしっかり描かれていて、感動する。素晴らしい映画。

床のタイルを映した映像で始まるタイトルバックからのワンカット場面に、まず驚く。ドキドキしながら始まる映像の凄さ!
モノクロ映像が、実に美しい。
緻密に計算された構成を支える絶妙のカメラワーク。
ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロン監督自らカメラを回し、第91回アカデミー賞撮影賞を得たのも当然。
長回しや横移動のカメラワークは、溝口健二監督の「雨月物語」「山椒大夫」を彷彿とさせた。

評価 ★★★★★(満点)

 

 

「ともしび」 

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ベルギーの小さな町に住む老女アンナ(原題)。
夫は収監されていて、犬と独り住まい。家政婦として働き、演劇サークルやプールで日々過ごす。
息子との確執が悩みである。

こんなアンナの日常を淡々とカメラが追うだけの映画なのだが、アンナの眼、顔、身体が緊張感あるカメラワークによってスリリングに展開する。
地下鉄車内が何度か出てくるが、モラルを疑う若者たちなどの描写で現代社会をも活写する。

自分と同年代だけに、画面から目が離せなかった。

アンナを演じる「さざなみ」「まぼろし」のシャーロット・ランプリングヴェネチア映画祭で主演女優賞に輝いたのは誰もが納得の素晴らしい演技。

イタリアの新鋭アンドレア・パラオロ監督は、映画にならないような題材を見事に映像化した。

評価 ★★★★☆

 

 

 

レディー・ガガにアカデミー賞主題歌賞

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WOWOWアカデミー賞授賞式生中継を楽しんだ。


ひときは感動したのが、レディー・ガガ
アリー/ スター誕生」のノミネート歌曲「シャロウ」を、監督兼共演者のブラッドリー・クーパーと熱唱し、会場を大いに盛り上げた後に、アカデミー賞主題歌賞受賞が発表された。
「長い間、本当に頑張ってきた。
大事なのは諦めないこと。夢があるなら、闘って勝ち取って。
何度叩きのめされても、何度でも立ち上がり、勇気を持って続けること」
レディー・ガガは涙のスピーチ。
映画も素晴らしかったが、この会場パフォーマンスとスピーチも感動的だった。


主演女優賞を逃したのは残念だけど。

 

 

2019年アカデミー賞 大胆予想

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このブログで毎年恒例のアカデミー賞予想時期となりました。

今年は、 Netflixで配信されたメキシコ映画「ROMA/ローマ」が最多10部門でノミネートされたのが話題に。

 

主要6部門、私の予想は、

☆作品賞予想=「女王陛下のお気に入り」<写真>
  「ROMA/ローマ」はハリウッド作品ではないので、対抗馬に。 

☆監督賞予想=アルフォンソ・キュアロンン(「ROMA/ローマ」)
   ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞だけに監督賞を。

☆主演男優賞予想=クリスチャン・ベール(「バイス」)
   「ボヘミアン・・」のラミ・マレックにもあげたいが。

☆主演女優賞予想=レディ・ガガ(「アリー/ スター誕生」)
   自然体の演技と歌唱力に。

助演男優賞予想=マハーシャラ・アリ(「グリーン・ブック」)
   実在の人物を演じた俳優が選ばれる傾向があるので。    
助演女優賞予想=エイミー・アダムス(「バイス」)
   これまでも多くの優れた演技実績のひとに。ファンです。

 

アカデミー賞授賞式は日本時間2月25日(月曜日)。

万引き家族」(外国語映画賞)と「未来のミライ」(長編アニメ賞)は、どうなるか?
WOWOW中継を楽しみにしている。