映画は時代を映す鏡 

<映画鑑賞ブログ17年目です>

浜美枝さんの思い出

f:id:uramado59:20090601210943j:plainf:id:uramado59:20090601210942j:plain

朝日新聞版”私の履歴書”「語る 人生の贈りもの」で、
浜美枝さんの連載20回が本日終了した。

浜さんで思い出すのが大学の学園祭。
所属していた映画研究会では学園祭に若手女優を呼ぼうという企画で、浜さん、坪内ミキ子さん、鰐淵晴子さんが来てくれた。
会場は満杯で出入口をはみ出す盛況だった。

1964年のことだから、浜さん21歳。
東宝映画専属で、当時植木等さん主演のコメディ映画の花。
一躍有名になったショーン・コネリー007のボンドガールになる以前のこと。
座談会では女優さんという雰囲気ではなく、ひとりの女性といった印象だった。

新聞連載最終回で、浜さん「ブログを毎週更新」しているとあった。
「文章を書くことで気づかされることが多いですね」とも。

そうなのだ。私のブログも当初数年は毎週のように更新していた。
書くことで気づかされることも多かった。
私のブログも17年目となり、毎月更新もおぼつかない。
もう少し頑張ってみるか。

 

2021年マイベスト映画5本

新年おめでとうございます。

コロナ禍で映画館に足を運ぶことが少なくなりました。
なんとか選んだ2021年新作映画のベスト5です。

f:id:uramado59:20210201151701j:plain

第1位「ノマドランド」クロエ・ジャオ監督
実名の出演ノマド達に溶け込んでいたマクドーマンドに脱帽した。

f:id:uramado59:20201028173032j:plain

第2位「花束みたいな恋をした」土井裕泰監督
セリフと映像が新鮮な展開で、今どきの恋をを活写。

f:id:uramado59:20210908171304j:plain

第3位「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」
ダリウス・マーダー監督
聴覚がリアルに観客に迫る。聴覚障害でもコロナでも「共存」です。

f:id:uramado59:20220101171147j:plain

第4位「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」総監督:庵野秀明
1995年テレビアニメからのファンである私も、納得の完結作。

f:id:uramado59:20201027181357j:plain

第5位「羊飼いと風船」ペマ・ツェテン監督
多くを語らないので観客の想像が刺激されるチベット映画。

 

ipadが来た

f:id:uramado59:20211124094047j:plain

ipad 第9世代 256GBが来た。

さっそくWOWOWオンデマンド、amazonPrime、YouTubeなど動画サイトに接続して、これからどんな場所でも映画鑑賞できるのが嬉しい。

同時入手したアクセサリーのペンシル、キーボードも使い勝手がPCより良い。

HomePodMiniは(写真左の球体)小型ながら、365度スピーカーでいい音。

毎日BOSEでCDをかけて寝ているが、ipadミュージックにダウンロード済の音楽はこのPodで聴ける。

いろいろと楽しみが広がりそうだ。

 

「日本列島」(1965年)

 

f:id:uramado59:20211022203947j:plain

吉原公一郎の原作「小説日本列島」を、熊井啓監督が衝撃デビュー作「帝銀事件 死刑囚」に続く第2作目となる脚本監督作。キネマ旬報ベストテン第3位。

戦後日本で起きた謎の多い諸事件を米国の謀略と関連付けて追及した社会派ミステリードラマ。

1965年公開当時、映画は沖縄で公開禁止となった。
その時私は大学生で、「都下大学学生映画連盟」の一員として活動していて、公開禁止抗議の意味で、連盟の機関紙で抗議の特集記事を出した記憶が蘇った。

そうした強い思い入れがあった映画だったので、先日チャンネルNECOで放映されると知り嬉しく惑わず再び鑑賞した。
学生気分に回帰したまま、最後まで緊迫の映像に引き込まれていた。

映画のラストで「私たちの生活を変えるのは私たち自身」と芦川いづみが黒いシルエットの国会議事堂をバックに前進する姿勢に感動した学生時代のまま、後期高齢者となった現在再びその感動を味わうことができた。

 

過去記事「清純派の人気女優・芦川いづみ
https://uramado59.hatenablog.com/entry/2020/10/17/113909

 

「ローマの休日」

f:id:uramado59:20200115215934j:plain

今週11日にNHKBSプレミアムで放映予定。
オードリー・ヘプバーン魅力満載の本格デビュー作。

少女は王女で、心も身体も”大人の女”になるという成長物語。
しかも丸一日という短時間で変身できたのは、新聞記者との恋愛。
当時の映画はベッドシーンはNG。
そこで、王女と記者は川に飛び込む場面から、川から上がって二人の初キス。王女の濡れた服が乾くまでの間は記者のワンルーム部屋にいたという設定を用意する念の入ったシナリオとなっている。

このシナリオは、ダルトン・トランボが執筆。
1940年代後半からの共産主義者排斥運動「赤狩り」で、証言を拒否して有罪判決を受けた「ハリウッド・テン」のひとり。
従って映画公開当時には彼の名前は秘され、ハリウッドNo.1のウィリアム・ワイラー監督に迷惑がかからないように自分からは事実を決して明かさない約束をしたという。
映画の最後で記者が王女に、事実を決して明かさないと約束したように。

映画の原題は「Roman Holiday」。
「ローマ人の休日」で、ローマ帝国時代のローマ人の楽しみ、「スパルタカス」でも描かれていた剣闘士の戦いを楽しんでいる意味という。
さて、この原題に隠された深い意味は?

見所満載の名作。また観よう。

「人情紙風船」4Kデジタル修復版

f:id:uramado59:20210726162606j:plain

日本映画専門チャンネルで鑑賞。
この4Kデジタル修復版は、‌
オープンセットが美しく蘇り驚くばかりの見事な修復ぶり。
だからこそ江戸の町人生活描写が一層輝いてみえる。
前進座俳優陣の生きた自然な演技で支える。

無駄を排し、多くを語らぬ描写力。

質屋の娘(霧立のぼる)と恋人は、駆け落ちするのか?
ヤクザに囲まれた髪結い(中村翫右衛門)の運命は?
酔って寝ている浪人(河原崎長十郎)の傍で刃物を持つ浪人の妻(山岸しづ江)が
行燈を吹き消すと?

その刃物で作っていた紙風船が、長屋の側溝に流れて・・
ラストの余韻は、たまらない。

29歳で戦病死した山中貞雄監督。惜しまれる。
溝口健二監督作「元禄忠臣蔵」と並ぶ、戦前日本映画の傑作。

 

 

 

「いのちの停車場」

f:id:uramado59:20201214175128j:plain

 

新型コロナワクチン接種2回目を終えて私は一安心。
少しずつ映画館に足を向けよう。

この映画「いのちの停車場」は、現役医師の南杏子による同名小説を映画化したもの。

在宅医療専門の診療所で再出発する女医(吉永小百合)が,終末期医療の現場に直面する。
肺がんの芸者は、それでもタバコを手放さない。
夫にぶつぶつ言われながら主婦は、自宅で静かに最後を迎える。
最新治験薬に挑んだ棋士は、甲斐もなく亡くなってしまう。
小児がんの少女は、危険を承知で海に出かける。
そして、主人公医師の父(田中泯)は、終末医療行為を望んでいない。

人生の幕引をどのようにむかえるのかという高齢化社会にとって切実な問題を見せつけてくれた。

ところで、ここに登場する在宅治療の患者たちは、ワクチン接種を受けることが出来るのだろうか。