映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラック・ダリア

【画像:38651.jpg】 ”世界一有名な死体、 世界一忌まわしい謎。” 時代は1947年、場所はロサンゼルス、郊外で惨殺死体が発見された。被害者はハリウッドスターを夢見る黒髪・黒いドレスの女で、人は「ブラック・ダリア」と呼んだ。 同名の原作は、この実際の…

どうせ生きるなら <巨泉の修正宣言>

【画像:38650.jpg】 大橋巨泉著「巨泉 人生の選択」(講談社。2000年刊)では、 「好きに生きてこそ人生だ! 56歳でセミ・リタイアメント。 春・秋は日本、夏はカナダ、冬はオセアニアに住む快適生活。 巨泉流生き方のすすめ。」 発売当時おもわず「うらやま…

日本四大絵巻と映画界

日本四大絵巻と称される『源氏物語絵巻』『伴大納言絵巻』『信貴山縁起絵巻』『鳥獣人物戯画』はいずれも平安時代末期、12世紀の作。 これらの作品は、現存する絵巻物の最古の作品群であるとともに、芸術的にも最も高く評価されている。 「源氏物語絵巻」は…

伴大納言絵巻 <新たな発見、深まる謎>

出光美術館の開館40周年特別企画「国宝 伴大納言絵巻展」へ行ってきた。 全3巻の一挙公開は10年ぶりということもあって大変な人気だ。 上巻1巻を見るだけで1時間以上は覚悟しなければならない盛況ぶり。 この絵巻は、伴大納言が応天門に放火をしたとい…

「西部劇を見て男を学んだ」

「アメリカ人の健全なフロンティアスピリットが息づいていた」1950〜60年代は西部劇映画の全盛期だった。その「西部の男たちの後ろ姿を見ながら、男たるべき生き方を学んだ。」という本がある。 題名もずばり「西部劇を見て男を学んだ」(祥伝社新書。…

時をかける少女

【画像:38647.jpg】 7月封切られ、都内で唯一の上映館だったテアトル新宿では、連日の立ち見、評判が評判を呼び、以後全国60館に拡大上映、現在なお40館以上で上映中という、アニメ映画「時をかける少女」(細田守監督)をやっと観ることができた。 筒…

「一応の推定」

第13回(2006年)松本清張賞受賞作である 広川純著の小説「一応の推定」(文芸春秋社。06.6.10刊)を読んだ。 クリスマスの日、JRの駅で轢死した男性。 事故なのか、それとも自殺なのか。 彼には愛しい孫娘がいて、莫大な海外での手術費用が必要だった。 …