映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

亀治郎が猿之助襲名、香川照之も歌舞伎に

歌舞伎俳優の市川亀治郎が、四代目市川猿之助(えんのすけ)を襲名するという嬉しいニュースが。私が歌舞伎にはまったのは、まさに三代目猿之助の舞台だった。 大掛かりな舞台装置、宙乗り、早替わり等歌舞伎の面白さ、劇場でしか味わえないスペクタクルの魅…

「一枚のハガキ」

「私の存在は、94人の犠牲の上に成り立っている」 <新藤兼人監督 98歳の舞台挨拶>戦争が終わり100人いた兵士のうち6人が生き残った。 その生死を分けたのは、上官が彼らの赴任先を決めるために引いた“くじ”だった―という、監督自身の体験から生まれた映画…

1965年、映画制作の頃

「ゴーストライター」を観て、ロマン・ポランスキー監督の15分の短編映画「タンスと二人の男」(1958年)を思い出した。 高校生時代に、atgアートシアターで観た。海の中(初期の監督代表作に「水の中のナイフ」がある)からタンスを抱えて歩いてくる二人の…

「ゴーストライター」

”知りすぎた、男ー。 名匠ポランスキーがサスペンスフルに描く。 現代最高峰のエンターテインメント!”なにやらヒッチコック・サスペンスのようなキャッチコピー。 監督は「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー。面白かった。極上のサスペンス・ミステ…

声明と雅楽の演奏会

国立劇場開場45周年企画公演・声明と雅楽の演奏会を聴きに行ってきた。 大劇場は満員。 めったに聴くことができない作品だけに、生で聴く喜びをかみしめながら鑑賞した。前半は、 国立劇場委嘱作品で、今回が初演だという、菅野由弘作曲の声明作品「十牛図(…

「あぜ道のダンディ」

若干27歳・石井裕也監督の「川の底からこんにちは」がすこぶる面白かったので、最新作「あぜ道のダンディ」を観に行った。宮田淳一(光石 研)50歳。配送業。 妻には先立たれ、浪人中の息子と高校3年生の娘がいるが、家ではうまく会話ができない。 話せるの…

1964年、和田誠のアニメ「MURDER!」

世田谷文学館で開催中の展覧会「和田誠展 書物と映画」を観に行った。 楽しい。和田誠の魅力満載。 文学館での開催なので本の装丁デザインが中心だが、映画・演劇のポスター版下にも見るべきものが多かった。 原画だと、また一味違う味わいだ。素晴らしい。 …

「切腹」と「一命」

<私の映画遍歴10 大学生時代>1964年(昭和39年)、東京オリンピックの年。 はれて大学に入学したものの、とんでもないことが大学で起きた。 学費値上げ反対で全学ストに突入したのだ。 大学とは駅の反対側にある麻雀荘に入りびたりで、なんか麻雀ばかり…