映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「カーズ2 3D日本語吹替版」

ピクサー・スタジオが作った長編アニメ第1作「トイ・ストーリー」を観たとき、おもちゃに感情を吹き込み、キャラクターの立体的な表現に、”これがCGアニメか!”と驚嘆した。

以来、ピクサー長編アニメの全11作品をリアルタイムで観てきた。
毎回新鮮な驚きとストーリーに満足し、失敗作が皆無なのだ。
主人公は、おもちゃ、昆虫、魚、コミックヒーロー、自動車、ネズミ、中古ロボット等と多種多彩で、これまで不可能といわれた水の表現も(「ニモ」)と、常にCG表現の限界に挑戦してきた。
アニメ作品ではまれなアカデミー作品賞候補(「カールじいさん」、「トイ3」)にまでなったように、内容的にも質が極めて高い。

そのピクサー長編アニメ最新作が、「カーズ2」。
映画は「ピクサー25周年」というタイトルではじまり、改めて25年間のたゆまぬ挑戦ぶりに敬意を表しながら観賞した。

今回の挑戦は、カーレースの猛スピードに007ばりのスパイアクションを織り交ぜての映画的興奮。
このスピード感は圧倒的で、3D効果も満点だ。

舞台である世界は、すべて車ワールドで、日本では、なんと歌舞伎座が残っているぞ。自販機の描写も笑った。
ストーリーは、前回脇役のおんぼろレッカー車・メーターが主役にまわり、天才レーサー・ライトニングマックイーンとの友情が描かれて、行きつ戻りつの展開が面白く、笑いを誘う。
これでは、子供より大人が楽しめる映画だといえそうだ。