映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「マイレージ、マイライフ」

年間322日も出張し、リストラ宣告を行っているライアン(ジョージ・クルーニー)。こんな仕事を請け負う会社があるのかと驚く。出張ばかりで、ライアンのマイホームは、結局のところ空港ラウンジ・飛行機の中かホテル。 マイレージ1000万マイルが目標。同じ…

「NINE」

学生時代に傾倒したヨーロッパ映画監督といえば、アントニオーニ、ベルイマン、フェリーニ。フェリーニ監督作品は、「道」「崖」「甘い生活」など。そして9本目の監督作品が「8 1/2」だ。「1/2」なのは第1作が共同監督だったから。その映画「8 1/2」をミュ…

わずか15分の歌舞伎名舞台

歌舞伎座さよなら公演も残り2カ月。その名も”御名残三月大歌舞伎”。その第一部を観てきた。一度観て感激した「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」が、おめあて。この芝居は「金門五三桐」という長編だが、二幕目にあたる「山門」だけが、絢爛豪華な一幕物…

「ハート・ロッカー」

この映画のポスター(右写真)、タイトルの下に書かれた”WAR IS A DRUG." これは映画の冒頭にも出てくる。 「戦争は麻薬である」のとおり、戦争という麻薬中毒になった男の物語。イラク駐留の爆弾処理班の2等軍曹が、周りの誰がテロリストかわからない中で…

アカデミー賞授賞式は、面白い

第82回アカデミー賞授賞式をWOWOWで見た。今年の授賞式は例年になく、おもしろかった。大スターが次から次へと登場し、それぞれがスピーチを工夫していて興味をつなげていた。ベン・ステイラーは、「アバター」ナビーのメイクをして登場。メイクアップ賞をプ…

木版画「木田安彦の世界」展

学生の頃、倉敷・大原美術館で出会った棟方志功の板画「釈迦十大弟子」を見て大きな衝撃を受けた。以後棟方志功の展覧会があれば駆けつけ、食い入るように見ていた時代があった。その時以来だろうか。衝撃の木版画に出会った。「木田安彦の世界」展。パナソ…