映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「アリス・クリードの失踪」


”ここには3人と、1発の銃弾、
   そして”嘘”が散らばっている。”

この手の映画は、情報は少ないほど楽しめる。
だから私も「登場人物は3人だけの評判がいいサスペンス映画」ということだけの情報で観に行った。
評判どおり、面白かった。

これから観たい人は、以下のブログ記事も読まないほうがよい。

登場人物は、ほんとうに3人だけ。
登場人物が1人だけという「リミット」という評判作(未見)もあるが、3人の会話だけで100分を最後までみせるのが、驚き。

ひとことの会話で話がひっくり返るという会話の妙。
まるで演劇の手法だが、舞台を観ているより、映像的な展開で観客を引きこんでゆく。このあたりが初監督という晴れ舞台の腕をみせる。

身代金誘拐ともなれば、現金受け取り方法がドラマの主要サスペンスということが多いが、この映画では現金受け取り場面はでてこない。あくまで3人会話にしぼったサスペンスに徹底していて観客の意表をつくところにも共感した。