映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「3時10分、決断のとき」

”グラディエーター”ラッセル・クロウ”バットマン”クリスチャン・ベイルこの2大スター共演がみどころの正統で硬派な西部劇。正反対な生き方をするこのふたり、奇妙な友情が見え隠れするあたりの演技が見応え十分。物語も終盤での保安官たちの離脱による護送…

歌舞伎座さよなら公演「怪談乳房榎」

「八月納涼大歌舞伎」は、いつもの昼夜の二部制ではなく、三部制。第三部の開演時間は6時だから、会社帰りに観劇することができた。お目当ては中村勘三郎の「怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)」。”怖い怪談”というよりは、勘三郎の四役早変りを楽しむ…

「決断の3時10分」

「3時10分、決断のとき」を観に、新宿ピカデリーに行く。お盆休み期間中であったので上映開始30分前に切符売場へ行ったが、な、なんと!「満員」だという。次ぎの回まで3時間待つのもいやなので、やむなく帰宅の決断をして列車に乗った。 この映画、日本では…

「サマーウォーズ」

"「つながり」こそが、 ボクらの武器。” 前作の「時をかける少女」に感激したので、次回作が待ち遠しかった細田守監督の最新作アニメ。この「サマーウォーズ」は、前作を上回る傑作だ!今年これまで観た私が選ぶ映画ベスト1作品。 「夏休み」といえば、「ふ…

「ボルト」3D吹替版

「トイ・ストーリー」など数々のCGアニメの傑作を送り出してきたピクサー社のジョン・ラセターが、ディズニー社と合併(むしろディズニー社が降参して招聘したともいわれているが)して制作した3D作品。新生ディズニー・アニメの誕生に、喝采。 映画が始まる…

「1Q84」と「ミクロの決死圏」

”もう泣くのをやめなくては、 と彼女は自分に言い聞かせる。 私は今こうして天吾の中にいるのだ。 あの『ミクロの決死圏』の科学者みたいにー” <「1Q84」BOOK2 P.436>村上春樹の小説「1Q84」のキーワードのひとつが、映画「ミクロの決死圏」だ。こ…

「1Q84」と「華麗なる賭け」

村上春樹著「1Q84」読み始めたら、面白くてやめられない。 何日か夜更かしの日が続き、全2巻を読み終えた。主人公の女性である青豆は、”必殺仕事人”でもあり、映画なら篠原涼子かなというイメージで読み進めていたが、終盤になって、 「その頃のフェイ…