映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「エッセンシャル・キリング」

セリフを極力排して緊張感ある映像がすごい「アンナと過ごした4日間」のイエジー・スコリモフスキ監督作品。 アメリカ軍に追われた男が、アフガニスタンの寒冷の自然のなかを逃げる、ひたすら逃げる。 この主人公(ヴィンセント・ギャロ)は、いっさいセリフ…

内田樹著「うほほいシネクラブ」

映画館で強制的に見せられる予告編。 最近は、「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」など映画本編のダイジェスト版のような予告編が多く、困ったものだと、私のブログで書き続けているが、そんな折に、”僕は映画を見る前には映画評やプレス・リリースの類は眼…

「マネーボール」

実話に基づく映画。 貧乏球団アスレチックスのGMビリー・ジーン(ブラッド・ピット)が、低予算でいかに強いチームを作り上げるかの物語。 メジャーリーグに疎い私にでも、面白く観て、感動した。映画はスカウトたちとの討論から始まるが、この会話が野球界…

「リアル・スティール」予告編

まるで本編ダイジェスト版のような予告編を映画館で見せられた。 12月8日公開の「リアル・スティール」。ロボット格闘技時代の到来で地位と夢を失った主人公が、息子と再会。 心を開かない息子が相手の動きを真似するロボットを発見し、ふたりでボクサーに育…

「コンテイジョン」

題名「コンテイジョン」Contagion とは、「接触感染」の意味。 新種ウイルスの感染爆発を通し、様々な立場の人々を描く群像劇。 怖い映画だ。新しい特効ワクチンの開発に精力を注ぎ、それが遂に成功し人類は救われるが、それをあえて感動的なドラマ仕立てに…

「ハラがコレなんで」

若干27歳・石井裕也監督の「川の底からこんにちは」と、「あぜ道のダンディ」にハマッタので、最新作「ハラがコレなんで」を観に行ってきた。 新宿武蔵野館は満席。面白い映画のことは、皆さん知っていますね。今回のヒロインが異色。妊娠9カ月、金なし、家…

ヒッチコック監督作品の”予告編”

前回に続き、”予告編”について、ひとこと。映画は、予備知識なしの状態で観るのが理想的だと思っている。 映画館のなかで、胸ときめかせ、次の展開にワクワク・ドキドキというのが映画の楽しみのひとつなのだから。 映画館で強制的に見せられる”予告編”には…

「ミッション:8ミニッツ」

「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の”予告編”では、アルツハイマー治療の画期的新薬を投与されたチンパンジーが知能をつけ、人間を思いやるが、裏切られ、反乱を起こすまでを丁寧に見せて説明していた。 だから、映画館では、次の展開がほとんど読めてしま…