映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「横道世之介」

ゆったりと流れる2時間40分の映画だが、長く感じない。1980年代、長崎から法政大学入学のために上京して来た世之介(高良健吾)の青春物語。現在生きているひとが、ほろにがい青春時代の思い出を語るというのは、青春映画づくりの常套パターンなのだが、この…

「東京家族」

満員で観ることができなかった映画を、やっと観てきた。 映画館は前数列を除いて満席で、いまだにヒット中なのだろう。 嬉しくなる。小津安二郎監督の代表作「東京物語」のリメイク。電車の俯瞰シーン、ローアングルで捉えた家の中では人物のほうがカメラに…

2013年アカデミー賞 予想してみました

アカデミー賞授賞式が2週間後に迫ってきた。スティーヴン・スピルバーグ監督「リンカーン」が最多12部門にノミネート。 監督賞部門では、「アルゴ」のベン・アフレック、「レ・ミゼラブル」のトム・フーパー、いずれも予想外のノミネート落選。 主演女優賞…

「塀の中のジュリアス・シーザー」

監督は、イタリアの巨匠ヴィットリオ&パオロ・タヴィアーニ兄弟。 兄弟で映画監督といえばコーエン兄弟が有名だが、タヴィアーニ兄弟のほうが先輩で、もう80歳を超えた。 壮大な叙事詩「カオス・シチリア物語」も好きだが、なんといっても「グッドモーニ…