映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

空気のきれいな映画館

新型インフルエンザの影響は映画館の興行成績にも及んでいるという。 私がよく行くシネコン映画館のワーナー・マイカル・シネマズは、 「空気のきれいな映画館 水の力で、空気を洗う! ”ウイルス・ウオツシャー機能”設置」だそうだ。なんと「ウイルスを99…

「チェイサー」

久しぶりに重量級の韓国映画を観た。脚本・監督は、これが第1作だというナ・ホンジン。注目の大型新人といえる。21人も犠牲となった実際の連続猟奇殺人事件をもとに殺人鬼と彼に捕らえられた女の生存を信じて追跡する元刑事の対決を描くホラー・サスペンス映…

天童荒太著「悼む人」

天童荒太の本を最初に読んだのは、「このミス」1位に選ばれたので読んだ「永遠の仔」。まさに、このミステリーがすごい!という展開も見事だったが、なにより人の心が丁寧に描かれていて最後まで一気に読ませてくれた。感動した本でもあり、数年後に再読した…

「映画館大賞」作品上映始まる

本屋さんたちが選ぶ「本屋大賞」に、あやかってか独立系映画館のスタッフが選ぶ”映画館で観るべき”「映画館大賞」が3月末に発表されたが、その映画上映が来週22日〜29日に渋谷・ユーロスペースで始まる。 初日上映は大賞ベストテン第1位の「ダークナイト」…

利休をたずねて

山本兼一著「利休にたずねよ」を読んでいて、 利休が設計した現存する最古の茶室「待庵」の“にじり口”のことが思い浮かぶ。待庵は、京都府大山崎町の禅寺「妙喜庵」にある。紅葉の京都を訪れたとき、モネの「睡蓮」と安藤忠雄設計の山荘として有名な「アサヒ…

山本兼一著 「利休にたずねよ」

最近読んだ本のなかで抜群の面白さ。 利休が切腹する日に始まり、彼を取巻く人物(秀吉、家康、三成、妻、長次郎、へうげもの織部、等々)が時間を遡って語る非凡な構成。「何故切腹しなければならないのか?」ではなくて、「これほどまで”茶の湯”の美にこだ…

「スラムドッグ$ミリオネア」

インドの映画といえば、学生時代に観た名作「大地のうた」、ハリウッド大作「ガンジー」が頭に浮かぶが、そんなインドのイメージも吹き飛ばす大迫力とテンポのノリ。ノリにのった展開は、一気にアカデミー賞8部門受賞快挙へと登りつめたさまと重なってみえ…

「グラン・トリノ」

クリント・イーストウッド監督作品には、これまで期待を裏切られたことがない。今回もまた、前向きな人間行動に深く感動。この映画のキーワードは、いくつかある。70年代の名車「グラン・トリノ」身を守る「拳銃」イエローの紋章付き「ライター」これらの…