映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

菊五郎・菊之助の「雪暮夜入谷畦道」

雪の降る寒い夜、熱燗で蕎麦を食べる。こんなシーンから始まる歌舞伎舞台「雪暮夜入谷畦道」。この外題がいいですね。「ゆきのゆうべいりやのあぜみち」と読む。幕が開くと、吉原に近い入谷村の蕎麦屋。看板には「二八」2×8=16だから、「二八蕎麦」は一杯…

「僕らのミライへ逆回転」

VHSビデオしか置いていない古くて小さいレンタルビデオ店を舞台にしたコメディーだが、あなどるなかれ、これが笑わせ、なかなかの感動作。 私の好きなジャック・ブラックが主演なので観に行く。ラブコメ映画の佳作「ホリディ」では、レンタルビデオ店で、…

「アイアンマン」

マーベル・コミックが立ち上げたマーベル・スタジオ製作による人気アメコミの実写化。今回新登場の「アイアンマン」は、軍需企業のCEOが自ら作ったパワード・スーツを着て、空を駆け、テロリストと戦うヒーローだ。 このパワード・スーツは、改良を重ね、…

「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ディズニー デジタル 3-D」

”ティム・バートン監督のストップモーション・アニメの傑作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』が3ーDで蘇える!”と聴いただけで、立体映画大ファンの私は、もう嬉しくて、ワーナー・マイカル劇場へ観に行った。 オリジナル版はもちろん3−Dではないので…

緒形拳さんを偲ぶ

俳優の緒形拳さんが亡くなった。 映画ですぐ思い出すのは「復讐するは我にあり」。今村昌平監督の1979年作品。私は当時テレビドラマ「必殺仕掛人」の梅安以来のファンだった。直木賞をとった佐木隆三の原作を読んで、主人公の殺人犯の人物像に興味がふくらみ…

「イキガミ」

戦時下の召集令状「赤紙」に対し、こちらは死亡予告書「逝紙(イキガミ)」。国家繁栄維持法という法律があるという現代日本が舞台の同名コミックの映画化。イキガミが来た3人の若者たちの人生最後の24時間を描く。 SFというかシュミレーションドラマの…

「おくりびと」

私がこれまで経験した葬儀では、葬儀社が納棺からお通夜、告別式にいたるすべての葬祭をとりしきっていたので、映画に登場するような、葬儀社とは別の「納棺師」というスタッフがいるということを初めて知った。 古来から伝わってきた伝統儀式のような様式美…