映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

歌舞伎座さよなら公演 「女殺油地獄」

「女殺油地獄」(おんなころしあぶらのじごく)は、今年2月国立劇場の「文楽」で感激した演目であり、歌舞伎でも一度は観たかったが、今月の歌舞伎座さよなら公演で観ることがてきた。今回は、片岡仁左衛門が、”一世一代”で務めることになった。最後の公演…

「愛を読むひと」

平日の午前第1回目上映の「劔岳 点の記」を観にいったが、なんとシネコン映画館窓口には長い列。上映開始10分前になって「劔岳 点の記」専用売り場窓口ができたが、それでも多くのひとがそちらにも並ぶ。空席が少ないとの案内があり、もうひとつ観る予定…

「ハゲタカ」

2007年にTV放映したNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」は、実におもしろかった。これまで経済ドラマというのは現実味が乏しいというのが相場だったが、これは違った。重量級のドラマだった。手持ちカメラの多用、暗青色の色調など映像も実に新鮮だった。ハゲタカの異…

「スター・トレック」

"「ロスト」「クローバーフィールド」のクリエイター最新作”と、J・J・エイブラムス監督を前面に打ち出したキャッチ・コピー。シリーズの最新映画化ではなく、新しい作品というイメージ戦略だ。 人気テレビ番組であり、映画のほうも10作ある、その長寿シリー…

「ターミネーター4」

「ターミネーター」と、いえば、”未来から送り込まれた殺人ロボットの活躍”というアイデアと、ロボットでありながら超個性的な”シュワルツネッガー”だ。 今回のシリーズ第4作「T4」には、その二つともに欠けている。人類の指導者ジョン・コナー(クリスチャ…

映画予告編の最高傑作といえば、

昨日は「用心棒」の予告編について書いたが、これまで数え切れないほど観てきた予告編のなかで 最高傑作1本を選べば、ヒッチコック監督の「サイコ」だ。予告編は、舞台となるモーテルの前にたたずむヒッチコック監督の俯瞰場面から始まる。「ここに一軒の静…

黒澤明監督「用心棒」の予告編

高校時代に観た黒澤明監督の「用心棒」”予告編”には興奮した。風が吹く宿場に三船敏郎が肩を上下しながら歩いてくる。ピストルを持った仲代達矢との距離が狭まる。”近づくんじゃない!”有名ななった最後のふたりの対決場面が・・白黒ワイド画面の緊迫感、ダ…

「天使と悪魔」

”「ダ・ヴィンチ・コード」の続編がついに映画化!”とキャッチ・コピーに書いてあるが、続編ではない。前作と関係なく、しかも原作を読んでいなくとも、それなりに楽しめる。 前作があまりに期待はずれだったので、観るのを躊躇していたのだが、今回は良いほ…