映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「トロン:レガシー 3D」

主人公の父親は20年もの間、コンピューターの世界に
閉じ込められているが、父親のメッセージを受けてシステムの世界に入りこむというストーリー。
 
”「アバター」を超える未来の3D映画、誕生”との宣伝文句だが、ズバリ期待はずれ。

3D映像的には、「アバター」の自然世界と比較して、奥行き、雄大さにおいて劣るものの、ライト・サイクル車のシーンをはじめ3D効果は、見応えがある。
ブルートーンの背景も美しく、3Dファンにはそこそこ満足。

だが、肝心のストーリーが今一つなのだ。
せっかくのコンピューターの世界なのだから、もっと驚きの世界を造って欲しいし、波乱万丈の展開があってよい。
登場人物の皆が皆、ゲームのキャラみたいに思えて親子の情愛すら感じ取れなかった。
コンピューター世界の支配者と父親の二役をこなし、しかも若づくりCGもある熱演の
ジェフ・ブリッジスも生きてこない。

同じような世界を描いた映画「マトリックス」の仮想空間世界の独創性に驚き、キャラの新鮮さに興奮した記憶が、なつかしい。