映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2014-01-01から1年間の記事一覧

「テルマエ・ロマエII」

続編の今回は、タイムスリップの連続で、大爆笑。風呂好き、相撲好き日本人を徹底して茶化し、ローマ文化と繋げてしまう面白さ。 ローマ剣闘士で、琴欧州が出てきたのは分かったが、まさか曙が重要な役で出ていたとは、観ているときには分からなかった。老人…

「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」

先月に白内障で眼の手術をしてから、しばらく映画館から遠ざかっていたが、行ってきました。原作の三浦しをんは、「まほろ駅前」以来、 監督の矢口史靖は、「ひみつの花園」(97)以来、 ふたりのファンであるので、この映画を真っ先に観たかった。原作の「…

「アナと雪の女王」

第86回アカデミー賞で長編アニメ映画賞と歌曲賞を受賞したディズニー・アニメ。 製作総指揮は、ピクサーから移り、すっかり板についたジョン・ラセター。 安心のブランド。松たか子&神田沙也加の「日本語吹替版」も評判良いのだが、”ブロードウェイ俳優(英…

「白ゆき姫殺人事件」

この映画の原作者・湊かなえの”証言・手記・手紙・資料”などの断片から構成する小説手法にはいつも感心させられる。 こうした手法で人間の深層に迫り、テレビドラマでは「贖罪」、映画では「告白」という傑作が生まれている。著者の最新映画化「白ゆき姫殺人事…

ミュージカル舞台「ラブ・ネバー・ダイ」

アンドリュー・ロイド=ウェバーが手掛ける「オペラ座の怪人」の続編。 ファントム失踪から10年後の世界を描く。これまで日本での公演がなく、やむなくメルボルン版舞台のDVDで楽しんできたが、待ちに待ったホリプロによる日本初演!日生劇場で、本日の昼公…

「それでも夜は明ける」

日本ではミニシアターで、ひっそりと公開されるような映画なのだが、アカデミー賞作品賞を受賞しての堂々拡大公開。 アカデミー賞授賞式の週末に公開を用意していたというのだから、配給会社は作品賞ほか多部門受賞を確信していたのだろう。 受賞はなにより…

「ダラス・バイヤーズクラブ」

エイズが、同性愛者の病気で、接触感染する恐れがあると信じられていた1985年。 HIV陽性と診断され、余命が30日だと言い渡された電気工でロデオカウボーイのロン(マシュー・マコノヒー)は、性同一性障害でエイズを患うレイヨン(ジャレッド・レトー)と共…

「ホビット 竜に奪われた王国」IMAX3D字幕版

3Dファンだし、毎秒24コマ・フレームを2倍の48コマで撮影・上映するというHFR(ハイフレームレート)のIMAX3D版で鑑賞。 音響、迫力とも申し分なし、あっという間の161分。 ハラハラドキドキ、子供のように楽しんだ。小学生にころ「笛吹童子」や「紅孔雀…

2014年アカデミー賞 予想してみました

アカデミー賞授賞式が2週間後に迫ってきた。 WOWOWでの中継を毎年楽しみにしている。今年は「アメリカン・ハッスル」と「ゼロ・グラビティ」がそれぞれ最多10部門でノミネートされているが、アカデミー会員の好みからいっても、私はずばり「ゼロ・グラビテ…

百田尚樹著「至高の音楽 クラシック 永遠の名曲」

購入したレコード・CDが2万枚を超えるという小説家百田尚樹が薦めるクラシック名曲についてのエッセイを読んだ。 内容は深く、鋭く、面白く読んだ。1回目はエッセイ本として普通に読み、2回目は私の所有するCDで全曲を聞きながら熟読した。 曲への理…

「ラッシュ/プライドと友情」

”お前がいたから、強くなれた” というキャッチコピーどおり、いつの世にも勝負の世界を盛り上げるライバル関係。 1976年のF1レーサー、ニキ・ラウダとジェームス・ハントもその例外ではない。 しかも性格もドライビング・スタイルも正反対で、しかも実話とい…

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

”年収49億円の人生、覗いてみる?”という新聞広告のキャッチコピーどおり、この映画は26歳にして年収49億円という実在の株式ブローカー・ジョーダン・ベルフォートの人生を”覗いた”映画。 「ウオール街の狼」と呼ばれた彼の人生は、セックスとドラッグ…

「ハンナ・アーレント」

ドイツ系ユダヤ人の著名な哲学者ハンナ(バルバラ・スコヴァ)は、ナチス強制収容所移送の責任者だったアイヒマンの裁判を傍聴する。 だが、彼は”ただの役人”だった。 彼女が発表した傍聴記事は、ユダヤ人社会から激しいバッシングを受け・・。 「悪」とは何…

「小さいおうち」

原作を読んで感銘したので公開が待ち遠しかった。東京郊外、赤い屋根の家に女中としてきたタキが見た若奥様の秘密は・・ 主人公タキの「複雑な心情」を見つめる映画なので、登場する役者の顔が重要で演技のアンサンブルが要求されるが、見事な出来で味わい深…

「もうひとりの息子」

イスラエルとパレスチナという対立する民族の新生児が出生時にに取り違えられる。 18歳に成長したふたりの息子に、その事実が明らかにされたとき、息子は、ふたつの家族は、どんな選択をするのか・・フランス人女性の監督のロレーヌ・レヴィが、衝撃的なテ…

「いとしきエブリデイ」

マイケル・ウィンターボトム監督の映画製作技法に驚嘆した。実際の兄弟姉妹4人の子役の自宅を撮影場所に使って、5年間の物語を5年かけて撮影するという映画づくりだ。 だから次男の子はおしゃぶりを咥えていた頃から、やんちゃで活発な子へと成長していく…

再び「ゼロ・グラビティ」を3D吹替版で観た

今年の映画始めは、「ゼロ・グラビティ」2度目の鑑賞。 今回も大いに楽しめた。やはり凄い!前回は「IMAX3D字幕版」だったが、今回は「3D吹替版」で観た。 両者の違いをみると、 画面の迫力は、もちろん超大画面の「IMAX3D版」に軍配。 「通常3D版…

新年ご挨拶

さわやかな元日を迎えました2006年1月のブログ開設から、はや9年目となります 無理せずマイペースでアップしていきます引き続き本年もよろしくお願い申し上げます皆様にとっても良い年でありますよう 心からお祈りいたします 愛犬クリちゃん(写真)は16歳。…