映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ラッシュ/プライドと友情」

”お前がいたから、強くなれた”
というキャッチコピーどおり、いつの世にも勝負の世界を盛り上げるライバル関係。
1976年のF1レーサー、ニキ・ラウダジェームス・ハントもその例外ではない。
しかも性格もドライビング・スタイルも正反対で、しかも実話というのだから、凄い。
私はF1グランプリのことは無知で、最終戦が日本の富士スピードウェイで行われたことすら知らなかったのだが、ふたりの壮絶なタイトル争いが最後まで手に汗握り、興奮しっぱなしだった。

陽気で瞬間燃焼型のハントをクリス・ヘムズワース
冷静沈着で計画型のラウダをダニエル・ブリュールが演じる。
最後に実際の人物たちの性格までも感じさせるツーショット写真がでてくるが、良く似ていることに驚く。

監督はロン・ハワード
1977年のカー・アクション映画「バニシング IN TURBO」(未見です)で監督デビューしたというから、忠実に再現されたという臨場感あふれるレースシーンも、凄い。

こうしてストーリーとアクション描写がみごとに融合して、男の命がけの世界を、たっぷり堪能させてくれる完成度の高い映画。

本年度アカデミー賞には縁がないようだが、脚本賞とか視覚効果賞ぐらいはノミネートされてもおかしくないと思うのだが。