映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2016-01-01から1年間の記事一覧

「スティーブ・ジョブズ」

この映画を観ていて、Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグを描いた「ソーシャル・ネットワーク」を思い出した。 洪水のようなセリフの連続。 IT業界のカリスマといわれる男たちに共通なのか。とにかくよく喋る。 会話劇で人間を描く。それが映画や演劇…

「FOUJITA」

藤田嗣治の絵が好きで、所蔵作品の多い東京国立近代美術館 、ブリヂストン美術館 、ポーラ美術館、ひろしま美術館には何度も行っている。 毎週見ているテレビ番組「美の巨人たち」にも何度か登場しているから、彼の生涯にも詳しい。 若くして単身パリに渡り…

「オデッセイ」3D吹替版

火星にひとり取り残されてしまった宇宙飛行士ワトニー(マット・デイモン)が、残されたわずかな物資を使って生き延びようとするサバイバル劇。 予告編を何度か映画館で観せられていたから、映画の内容は承知。それが、アカデミー賞の前哨戦であるゴールデン…

「恋人たち」

キネマ旬報ベスト・テン第1位 毎日映画コンクール日本映画大賞 この2大映画賞で共に最高の評価を受けた作品だけに、映画館は最前列まで満席。 寡作のひと橋口亮輔監督の「ぐるりのこと。」以来7年ぶりとなる新作。妻を失った男(篠原篤)、パートで働く平凡…

2016年アカデミー賞 予想

アカデミー賞授賞式は、2月28日。作品賞候補作8本のうち、日本で公開されたのは、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、「ブリッジ・オブ・スパイ」の2本と、今週5日に公開の「オデッセイ」だけ。 そこで、未公開の映画の予告編を観たり、前哨戦で…

「アンジェリカの微笑み」

2015年4月に106歳で亡くなるまで現役世界最高齢監督だったポルトガルのマノエル・ド・オリベイラ監督が101歳で製作した映画が公開された。 98歳の監督作「夜顔」、104歳の監督作「家族の灯り」と、私は今回で3作品目の出会いとなった。監督作は、瞑想的で静…

「ザ・ウォーク」3D字幕版

”1974年、ワールド・トレード・センターのツインタワー間411メートル上空での命綱なしでので空中歩行” という実話の映画化。予告編を観た時、これこそ3D映画の題材として最高と直感した。 この実話のドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」も既に観…

「ブリッジ・オブ・スパイ」

東西冷戦下の1959年、私は中学3年生。 この年に製作された日米2本の映画が忘れられない。 米の水爆実験で被曝した第五福竜丸の船員たちの悲劇を描いた新藤兼人監督「第五福竜丸」。 もう1本は、第三次世界大戦が勃発し、核攻撃によって放射能汚染が広がり…

「007 スペクター」

「007危機一発」をリアルタイムで観て以来のファン。 最新作は、この大ヒット作を彷彿させる面白さ、そして懐かしさがいっぱい詰まっている。冒頭の「死者の日」に沸くメキシコシティ、ワンカットでの緊迫の映像に酔っている暇もない追跡劇、破壊、ヘリの格…

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」3D吹替版

お正月映画にピッタリ。公開直前まで内容が明かされていなかったし前情報もスルーして、真っ白な状態で鑑賞した。エピソード7。 オリジナル3部作の最終章「ジェダイの帰還」から約30年後が舞台ということで、オリジナル3部作のハン・ソロ、レイア、チューバ…

新年ご挨拶

あけましておめでとうございます書き始めたブログは、おかげさまで、今月で10周年を迎えました。2006年1月「オヤジの、オヤジによる、オヤジのための趣味系ブログコミュニティー Re:log(リログ)」というキャッチフレーズに共感して書き始めたブログ。 書…