映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

ビリー・ワイルダー監督第8作~12作

ビリー・ワイルダー監督第8作「地獄の英雄」(1951)
事故現場に遭遇した新聞記者を通して騒動を客観的な描写力で描く。
カーク・ダグラスの演技も光る。

第9作「第十七捕虜収容所」(1953)
収容所内の人物描写が素晴らしく、最後まで飽きさせず、実に面白い。
パラマウント社での監督最大のヒット作となった。

波に乗る監督は、 
第10作「 麗しのサブリナ」(1954)で、オードリー・ヘップバーンを、
第11作「七年目の浮気」(1955)でマリリン・モンローを主役に迎える。
同じ俳優を何度も使う監督は、二人の女優を後に再び起用していく。
マリリン作は、地下鉄通風口でのスカートを抑える有名なシーンがあるが、内容はイマイチの映画。

私がリアルタイムで監督作を観たのは
第12作「翼よ! あれが巴里の灯だ」(1957)
狭い操縦席内だけでドラマを作ってしまう映画は、初めての衝撃だった。
監督の名前を頭に刻み、以後監督作は欠ささず観るようになった。

写真は、東京オペラシティー「和田誠展」より