映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

1964年、和田誠のアニメ「MURDER!」

世田谷文学館で開催中の展覧会「和田誠展 書物と映画」を観に行った。
楽しい。和田誠の魅力満載。
文学館での開催なので本の装丁デザインが中心だが、映画・演劇のポスター版下にも見るべきものが多かった。
原画だと、また一味違う味わいだ。素晴らしい。
「シアターアップル」劇場公開の映画ポスターを観ていたら、一気に学生時代にタイムスリップ。

<私の映画遍歴11 大学生時代>

和田誠との最初の出会いは、高校時代から通っていた「新宿日活名画座」のポスター。
映画の雰囲気たっぷり、俳優の個性をだして、デザインにも感服。

そして、「草月ホール」で観ていた短編アニメの数々。その中で和田誠の「MURDER!」(1964年)が映画との最初の出会い。

メイドがドアを開けると、ナイフが胸にささった死体が!
悲鳴。メイドの顔アップ。
タイトル「MURDER!」
そして探偵が登場して、犯人を名指しする。
タイトル「END」

そして、またメイドがドアを開けると・・というパターンの繰り返し。
そこには数々の探偵が登場し、ジェイムス・ボンドまでも登場。
手書きアニメの味に、しゃれたセンスがピカイチだった。

その後、「キネマ旬報」に連載していた映画の名セリフ集エッセイ「お楽しみはこれからだ」に夢中になった。
そんな、なつかしい思い出を呼びさました和田誠の展覧会だった。

数多くの本のなかでは、そのものズバリの題名「3D」が私のお気にいり。
赤と青のメガネで観る飛び出す絵本。
和田誠も3Dが大好きなのだ。
                           <続く>

ヒッチコックと鳥が飛び出す。