莫大な宣伝費を投入、日米同時公開、拡大先行オールナイト興行、最大の上映スクリーン数、主演スター来日、等ハリウッド映画の超大作は、このパターンが主流だ。
結果的に超ヒット作であっても、作品の出来栄えは、必ずしも一致しないことがある。
昨年の超ヒット作「宇宙戦争」(スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演)が、その例だった。
はたして、「ダ・ヴィンチ、お前もか!」
5月20日に封切られて、9週目。
映画「ダ・ヴィンチ・コード」を観てきた。
平日の夜、客席は3割程度の入りだった。
私は、原作を読んでいない。
けれども、150分、なんとか早いテンポの話についてゆけた。
話は、決して難解ではない。
しかし、これが「とんでもない内容のお話」なのだ。
昔、「ジンギスカンは、実は源義経だった。」という高木彬光の推理小説を読んだときと同じような感じである。
ヒットメーカーの大スターであるトム・ハンクス、フランス映画界のトップスターであるオドレイ・トトウとジャン・レノの3大スターの競演だが、いずれも登場人物の性格造形に魅力がない。いわゆる業界用語でいうところの「キャラが立っていない」。これが、映画の面白さを半減させている。
世界のベストセラー小説を、なんとか映画化してみました、という作品。
一般の観客の反応は、どうか。
大手インターネットサイト見てみると、下記のとおり、評価は今一歩である。
「Yahoo!ムービー」ユーザー・レビュー総合点は、☆☆☆★★(5点中3点)
「allcinema」投票による評価平均は、☆☆☆☆☆★★★★★(10点中5点)
「goo 映画」レビュー評価平均は、65点
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