2003年多くの映画女優賞をさらった寺島しのぶが、廣木隆一監督、荒井晴彦脚本の映画「ヴァイブレータ」と同じトリオで再び組んだ最新作「やわらかい生活」を観た。
この作品も、寺島しのぶの演技がいい。
心を病みながら自分らしく生きる35歳の独身女性を演じる。
等身大、心の揺れ動きを自然に演じて、寂しさをにじませる。
そして、背景となる「粋でない下町」という東京・蒲田の街の描写がいい。
銭湯、商店街の居酒屋、池上本門寺など、街を歩く寺島しのぶが、街に溶け込んでいる。そこに流れる空気をカメラが捉える。
いちど、ゆっくり蒲田の街を歩きたくなった。
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