映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ハラがコレなんで」

若干27歳・石井裕也監督の「川の底からこんにちは」と、「あぜ道のダンディ」にハマッタので、最新作「ハラがコレなんで」を観に行ってきた。
新宿武蔵野館は満席。面白い映画のことは、皆さん知っていますね。

今回のヒロインが異色。妊娠9カ月、金なし、家なし、ダンナなし。
”自分のことより、他人のこと”を考えていて、行動判断は、”粋か、粋でないか”だ。
この映画は、”粋だね〜”

人情に厚い長屋にもどっての人情話は、まるで落語を聞くような心地よさ。
ヒロイン演じる仲里依沙は初めて観たが、ピタリ。
ちょっとずれた雰囲気で、「風向きが変わるまでは、昼寝だな。」なんて、もう「風と共に・・」のスカーレットじゃあるまいに。

"こんな展開、アリか?”というようなストーリーだが、落語に文句をつけるのは”粋でない”。
何を書いてもネタバレになりそうなので、あとは映画館でお楽しみください。

余談ながら、
このスタッフが作った短編映画「We LOVE 元気が出るMOVIES・ ウチの女房がコレなんで、娘の彼氏がコレなんで」をCS放送で観たが、こちらは落語に徹した怪作で、石橋凌の演技に笑いころげた。
<次回放映は、17日8:00〜ムービープラスHD>