映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ミッション:8ミニッツ」

猿の惑星:創世記ジェネシス)」の”予告編”では、アルツハイマー治療の画期的新薬を投与されたチンパンジーが知能をつけ、人間を思いやるが、裏切られ、反乱を起こすまでを丁寧に見せて説明していた。
だから、映画館では、次の展開がほとんど読めてしまい、新鮮な驚きがなかった。さらに新薬副作用の説明もあったので、最後の展開まで読めてしまったぞ!。
予告編を観ていなければ、と後悔してもはじまらない。
映画館で予告編を強制的に観せられてしまったのだから。

この「ミッション:8ミニッツ」の”予告編”でも、他人の意識に入り込んで、列車爆破犯人を追えというミッションがくだされ、それが8分間くりかえすということが説明されている。
だから、今回もまた、次の展開が読めてしまう。
予告編を観て、”これは、おもしろそうだ。”と思って、いざ映画館へ行ったのだが、予告編の説明で、やはりある程度次の展開が読めてしまった。うまいアイディアだけに残念。
さすがに、最後はまったく読めない結末であったので救われたが、なんら予備知識なく観られたらと、悔いるばかりだ。
配給会社は、予告編の作り方に工夫をしてほしいと願う。

さて、この映画くりかえしミッションで、戻ったり、覚醒したりと繰り返しているうち、私もちょっと寝てしまったこともあるが、なにかすっきりしない。
結局どうしてそうなるのかがよく理解できないのだ。

”「ヒッチコックが生きていたら、どんな映画を撮るのか?」というのが頭にあった”と、ダンカン・ジョーンズ監督は語っていたようだが、ヒッチコックであれば、どんなラストシーンを用意したのだろうか。
きっと、簡潔明瞭で、鮮やかな展開で終わるに違いない。