”もう姉のドナーにはならない。” 母親はケイトのことしか頭にはいらない。 絶対死なせたくない。 だからこそ、この映画の結末が観客に衝撃と感動を呼ぶ。 「死の悲しみより、生きる幸せ。」
白血病の姉ケイトのために遺伝子操作で生まれてきた妹アナが、両親を相手に訴訟を起こすという、日本では考えられないお話。
母親を演じるのが、キャメロン・ディアスで、彼女の起用が成功。
持ち前のキャラクターで暗い題材を乗り越える演技で見せる。
2歳で白血病とわかった状況におかれた母親の気持ち、
これがよくわかる。
少しでも可能性があるならば、なんでもする。
自分のことは犠牲にできる。・・・
このテーマを真正面から取り組んだ意欲作。
「泣く映画」ではなく、家族の「幸福」を考えさせられる映画といえよう。