映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「私の中のあなた」


”もう姉のドナーにはならない。”
白血病の姉ケイトのために遺伝子操作で生まれてきた妹アナが、両親を相手に訴訟を起こすという、日本では考えられないお話。


母親を演じるのが、キャメロン・ディアスで、彼女の起用が成功。
持ち前のキャラクターで暗い題材を乗り越える演技で見せる。

 

母親はケイトのことしか頭にはいらない。
2歳で白血病とわかった状況におかれた母親の気持ち、
これがよくわかる。

絶対死なせたくない。
少しでも可能性があるならば、なんでもする。
自分のことは犠牲にできる。・・・

だからこそ、この映画の結末が観客に衝撃と感動を呼ぶ。

 

「死の悲しみより、生きる幸せ。」
このテーマを真正面から取り組んだ意欲作。
「泣く映画」ではなく、家族の「幸福」を考えさせられる映画といえよう。