映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

インターミッション

3時間22分の大作映画「沈まぬ太陽」には、途中10分間の休憩があった。この休憩時間は、私はトイレに急行した。

沈まぬ太陽」では、映画フィルム1巻分(10分)を使ってテーマ音楽が流れていた。日航機事故の遺族であるバイオリニストのダイアナ湯川さんが演奏する曲「祈り」。

そういえば、昔の大作映画に途中休憩(インターミッション)があるのは、常識だった。
ミュージカル映画では、間奏曲として休憩時間中に、画像なしでサウンドトラック音楽だけ流していた。
このメドレー中心の間奏曲が聴きたくて、席をたてないこともあった。

風と共に去りぬでは、赤い夕陽に立つスカーレット姿の有名なシーン(下に掲載した新聞広告写真の場面)で休憩となる。
素晴らしいテーマ音楽と前篇の感動の余韻にひたって過ごした休憩時間だった。
私は高校時代に、テアトル東京の大スクリーンでリバイバル上映された時に初めてこの
名画を観たのだが、もう感激で、休憩時間にはもう半分終わってしまったのか!
まだまだ観たい!と思った記憶が残っている。
その後、テレビとビデオで2回観たが、映画館で観た最初の感激は味わうことは
できなかった。

アラビアのロレンス」では、長い砂漠のシーンに圧倒され、すっかり喉が渇き休憩時間にコーラ(当時は飲み物といえばコーラの全盛時代)を求めて売店へと行ったが、すでに長蛇の列。
皆さん同じ思いなんだと、笑ってしまった。



昭和36年7月リバイバル上映時の新聞広告。
上の写真はその時のパンフレット