映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

キネマ旬報・映画史上のベストテン <外国映画>

映画雑誌「キネマ旬報」が、映画史上のベストテンを発表した。

外国映画の1位には、フランシス・フォード・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」が選ばれた。

これまで、”映画史上のベストテン第1位”作品といえば、
 「市民ケーン」「天井桟敷の人々」「第三の男」「2001年宇宙の旅」のいずれかだった。
今回「ゴッドファーザー」が1位に躍進したのは、日本人好みとというより、本場アメリカでの評価が高いということに影響されたか。

今回選出されたベストテン作品のなかで、いちばん驚いたのは、アルフレッド・ヒッチコック監督「めまい」が10位に選出されたことだ。
同じキネマ旬報が前回1999年版の映画史上のベストテンでは、ヒッチコック監督作品は「裏窓」が最上位で、しかも順位は41位と低位だった。
それが、今回ベストテン入りしたのが、これまで日本ではあまり注目されてこなかった「めまい」である。
この作品、デジタル・リマスター版がアメリカで劇場公開され、一気に評価が高まった。日本でもDVD発売で再評価された結果だろう。
色彩処理が再評価されたばかりか、ヒッチコック監督の手腕にたいする評価は年を追うごとに高まっていて、ヒチコキアンの私には、嬉しいかぎり。

なお、私が選ぶ映画史上のベスト1作品は「駅馬車」で、これも「めまい」と同順位の10位に選出されている。