六本木のサントリー美術館で開催中の「ロートレック展」を観てきた。 ロートレックといえば、 ムーラン・ルージュのポスターがまず思い浮かぶ。 1890年代の雰囲気にひたることができるのが特徴。 彼の"不幸な人生"と"パリの歓楽街"とくれば、映画の題材にもぴったり。 ムーラン・ルージュの世界を描いた映画では、 でも、なんといっても
踊り子や娼婦の女たちを、流れる線で描くその筆使いに圧倒された。
この展覧会では、当時を写した記録映画なども併せて見ることができて、
ロートレック自身を主人公に描いた映画は、
1952年のアメリカ映画「赤い風車」が有名。
ホセ・フェラーがロートレックを熱演した。
最近では、1999年のフランス映画「葡萄酒色の人生」がある(私は未見)。
2001年のアメリカ映画「ムーラン・ルージュ」。
ニコール・キッドマンとユアン・マグレガーのミュージカル映画で、その華やかな舞台が画面一杯に広がって、すごかった。
1954年のフランス映画「フレンチ・カンカン」にまさる映画はないだろう。
ジャン・ルノワール監督だけあって、あふれる色彩感覚のなかに、人間が生き生きと描かれていた。
興行師を演じるジャン・ギャバンもよっかたが、踊り子のフランソワーズ・アルヌールに、まいった。
フランス映画の香がいっぱいの映画。
この映画「復元長尺版」を、今月CS・シネフィル・イマジカで放映している。