日本映画の大スター三船敏郎は黒澤明「酔いどれ天使」でブレイクして、以後「羅生門」「七人の侍」「用心棒」「赤ひげ」と黒澤監督とは切っても切れない名コンビだった。
西部劇の大スター ジョン・ウエインもジョン・フォード監督の「駅馬車」でブレイクして、以後「黄色いリボン」など騎兵隊3部作や「静かなる男」「捜索者」と、
こちらも監督と名コンビぶりは有名。
現代ハリウッド最高のドル箱スター ジョニー・デップも
ティム・バートン監督の「シザーハンズ」でブレイクして、
「エド・ウッド」「スリーピー・ホロウ」「チャーリーとチョコレート工場」
「スウィーニー・トッド」まで、ティム・バートン監督のコンビは6度目である。
この俳優と監督の名コンビは、ともかく毎回、ジョニー・デップが新たな変身を見せるのが楽しみ。
ジョニー・デップの魅力は、そのエキゾチックな容貌と個性。
デビュー当初、この俳優がここまで大スターとなると予想できた人はいなかったほどの個性派だ。
もちろん本人も当初はハリウッド大スターを目指すようなことなくインディペンデント中心のアウトローだった。
アウトローで孤独、せつなく哀しい男のイメージがあるが、ふと男の「優しさ」が滲み出るところが観客のハートを掴んだ最大の魅力なのではないか。
「僕は、ティムから頼まれれば、バレエだって喜んで踊るよ。」
(ジョニー・デップ)