映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

私の履歴書 遠藤実

日経新聞を購読していて「私の履歴書」を読むのが楽しみのひとつだ。

今月は、作曲家の遠藤実が書いている。



今日の記事は、あこがれの歌手として初舞台の話だ。

初舞台の日、町長や後援会長他から八つの祝儀袋が楽屋に届いていたが、中は空っぽ。よく見るとすべて父の字。息子の晴れの門出を祝ってやりたいが金がない。せめて祝儀袋だけでも--- 泣かせる。



小学校は貧乏のドン底。こんな貧乏は、これまで「私の履歴書」には出てきたことがないような話。貧乏と孤独のなか、唯一の救いは音楽。

歌ってつらさを紛らわす日が続くのが前日までの話。

まるで映画やドラマの話のようだ。



「まるで映画」と書いたが、実際に遠藤実の自伝映画があるのだ。

東映映画「太陽に突っ走れ」(66年)がそれ。遠藤実役を千葉真一、妻を十朱幸代が演じた。舟木一夫こまどり姉妹などが実名で出演する当時はやりの歌謡ドラマのひとつ。



私の履歴書」は、歌手から作曲家へとこれから展開していくものと思われるが、波乱万丈な展開が楽しみである。