映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

インサイド・マン <あなたは、今、完全犯罪の目撃者になる!>

映画「インサイド・マン」の予告編を観たとき、これは面白そうだと直感した。



この映画の公式サイトでも観れる予告編の冒頭、クライブ・オーウエンが、語る。

「今から完全犯罪の銀行強盗を---実行する。」

そして画面は、銀行強盗場面、そして50人の人質に犯人と同じ格好をさせる場面が続く。

「この謎を、見破れるか?」

最後は、

「完全犯罪と言っただろ。嘘じゃない。」



映画を観てきた。予告編で直感したとおりの面白さ。

第一級のミステリー映画だ。

監督は「マルコムX」(92年)などの社会派黒人監督スパイク・リー

人種をネタにしたユーモアがあり、あとからわかる伏線のうまさ、最後になってすべてがわかる構成の妙、それが映画的にうまくできて、かつ知的な味わいを楽しめる。



タイトル名からは、「銀行の中にいる人(犯人、人質)」という意味にとれそうだが、他に二つの違う意味がある。ちなみに英和辞典を引いたら、まさに、inside man が掲載されてあった。辞書を引くのは映画を観てからの、お楽しみ。



結末がわかっても、もう一度観たくなる。

知的好奇心をそそる映画。



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