映画「インサイド・マン」の予告編を観たとき、これは面白そうだと直感した。
この映画の公式サイトでも観れる予告編の冒頭、クライブ・オーウエンが、語る。
「今から完全犯罪の銀行強盗を---実行する。」
そして画面は、銀行強盗場面、そして50人の人質に犯人と同じ格好をさせる場面が続く。
「この謎を、見破れるか?」
最後は、
「完全犯罪と言っただろ。嘘じゃない。」
映画を観てきた。予告編で直感したとおりの面白さ。
第一級のミステリー映画だ。
監督は「マルコムX」(92年)などの社会派黒人監督スパイク・リー。
人種をネタにしたユーモアがあり、あとからわかる伏線のうまさ、最後になってすべてがわかる構成の妙、それが映画的にうまくできて、かつ知的な味わいを楽しめる。
タイトル名からは、「銀行の中にいる人(犯人、人質)」という意味にとれそうだが、他に二つの違う意味がある。ちなみに英和辞典を引いたら、まさに、inside man が掲載されてあった。辞書を引くのは映画を観てからの、お楽しみ。
結末がわかっても、もう一度観たくなる。
知的好奇心をそそる映画。
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