映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

ミュージカル「サンセット大通り」

十数年前、ニューヨークに行った時、グレン・クローズが演じるミュージカル舞台「サンセット大通り」が大評判だった。是非観たくてチケットを頼んだが満席で、観るチャンスを逸した。

それからはCDを聴きながら、日本での公演を待っていた。
もう諦めていたが、今回やっと上演となった。

「キャッツ」「オペラ座の怪人」「エビータ」などアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカルをすべて成功させてきた劇団四季がやるものだとばかり思っていたが、なんと、ホリプロ日本初演

今日の舞台を、赤坂ACTシアターで観てきた。

無声映画時代の往年の大女優を演じるのは、安蘭けい
オリジナルは、ビリー・ワイルダー監督の名作映画であるが、映画での強烈な印象があまりに強いので、年齢的にも若い安蘭けいが演じるには少々無理があったようだ。だが歌唱力では魅せる。

脚本家役の田代万里生、恋人役の彩吹真央、執事役の鈴木綜馬、メインキャストが、アンドリュー・ロイド=ウェバーの難曲を見事に熱唱していた。

舞台転換もスムースで、あっという間の140分(除く休憩20分)の舞台だった。
素晴らしい曲が多く、やはりミュージカルの名作のひとつといえよう。

グレン・クローズが心を込めて歌うCDを聴き、You Tubeで彼女の鬼気迫る演技を観ていると、日本人では無理で、やはりグレン・クローズあっての舞台なのだという気もしてくる。