映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「幸せへのキセキ」

最愛の妻を亡くした男が閉鎖した動物園の再建に、自分と家族の再出発に懸けるという、実話を基にしたドラマ。
原題は、内容ズバリの”WE BOUGHT A ZOO”。
監督は、「あの頃ペニー・レインと」のキャメロン・クロウ

登場人物の描写が、温かく優しい。
強い意志でひたむきに難問に取り組む主人公マット・デイモンが、ぴたりはまって、映画全体の印象をアップ。
天真爛漫な7歳の娘の、愛くるしさ。
息子に想いを寄せるエル・ファニングの美しさ。
そして飼育係員スカーレット・ヨハンソンが自然体の魅力満開。
化粧なしで作業着姿でもセクシー、彼女を観れただけでも満足だった。
宣伝用チラシには彼女の姿が、ない!

最愛の妻の姿は、パソコンの画像でぼんやりと登場するが、この出し方が憎い。
そこから素晴らしい結末へと流れこむのだ。

すがすがしく心温まる映画。

”何故こんなチンケな邦題の映画を観に行ったの?”と聞かれたら、
答えは、もちろん“Why not?"