映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ドライヴ」

1時間40分、息もつかせぬ面白さ。

ヴィゴ・モーテンセン主演の全裸格闘シーンで有名な「イースタン・プロミス」以来の久しぶりのフィルム・ノワールの世界にたっぷりと浸った。

寡黙な主人公、運命の女、マフィア、ヴァイオレンスに加えて、この映画には、”車の疾走”が映像に厚みを増す。
それぞれの疾走場面に背景があり、音楽があり、物語がある。
特に人妻と息子の3人でのドライブ場面はセリフを排しての名場面だ。
なんとも心地よい展開に、映画でしか味わえない興奮。
こんな映画が大好き!

主人公が人妻に”ひとめぼれ”とか、最初のキスが人妻を守るためだったとか、はたまた「木枯し紋次郎」ばりの楊枝を咥えた主人公など、一貫してクールなスタイルこそフィルム・ノワール
主人公ドライバー役のライアン・ゴズリングは、初めて観たが、若いのに実にいい味だ。

この映画は、予告編を観ても映画の魅力はわからない。
予告編はやめて、YouTubeで、「Opening Credits」や「冒頭10分間シーン」を観ることができるので、未見のひとは映像体験してみてはどうですか。

サウンドトラックCDを購入。こちらも超お勧め。