映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「世界にひとつのプレイブック」

予告編を最初に観た時、
会社を首になった理由を聞かれて、”会社のみんなとヤッたから”というジェニファー・ローレンスの一瞬の絶妙な表情に驚いた。
予告編には他にキレる場面などもあり、若いのに巧すぎると感心。
それで、私のアカデミー主演女優賞予想(2月10日ブログ記事)は彼女に決めたところ、ズバリ予想的中!
この映画は、主演女優賞ばかりか主演男優、助演男女優部門と演技部門全てにノミネートされたのだった。
それほど役者がうまい、うますぎる。
キャラを存分に楽しむ映画となっている。

心のバランスを崩した男と女が、ダンス・コンテストの出場をめざす中で、次第に希望の光を見いだしていく物語。

心のバランスを崩した男パット(ブラッドリー・クーパー)の両親も大変。
精神科病院の退院に尽力した母親(ジャッキー・ウィーバー)、アメフト賭博にのめり込む父親(ロバート・デ・ニーロ)とも、パットのキレ場に打つ手なし。
こんな両親を、それでも温かく、ユーモアある容赦無いセリフの連射で、一級の家族の物語にしてしまうデビッド・O・ラッセルの監督・脚本(こちらもアカデミー監督賞・脚色賞ノミネート)の手腕に脱帽だ。
その切れ味は、観てのお楽しみ。

観終わってから、”いい映画を観たなー”と、ちょっと嬉しくなること請け合い。